稚内地方気象台長からのメッセージ

 稚内地方気象台のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。稚内地方気象台長の木村です。本年4月に着任しました。


ここ数年、全国的に毎年のように大きな気象災害が起きています。私たち稚内地方気象台が管轄している宗谷総合振興局管内でも、令和2年8月7日には、大雨により、


宗谷北部と利尻・礼文を中心に、 道路の浸水や河川の氾濫、がけ崩れなどの土砂災害、住家の浸水や交通障害が発生しました。


この災害の翌年、令和3年2月16日には、発達した低気圧の影響により数年に一度の暴風雪となり、交通障害をはじめ、住家等の一部損壊や停電などの被害が発生


しています。地球温暖化の影響もあって今後も災害が激甚化する可能性があり、災害に対する備えがより一層重要となります。


 私はこれまで主に数値予報という、コンピューターシミュレーションによる気象予測技術の高度化を進める業務に従事しておりました。稚内地方気象台では、こう


した技術も活用して災害を未然に防ぐための適時的確な情報発表や解説に努めてまいります。


 また、稚内地方気象台では地域の防災力支援・強化のために、住民の皆様に向けての減災に対する取組を推進し普及・啓発に積極的に取り組んでいくのに加えて、


市町村長や防災担当者と気象防災に係る懇談等を通じて連携を深めていきたいと考えております。


 このような取組をとおして、稚内地方気象台では、いざというときだけでなく、普段からも「頼りにされる気象台」を目指し、職員一丸となって地域の防災を


支援していきますので、 どうぞよろしくお願いいたします。


令和5年4月 稚内地方気象台長 木村 陽一