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山形地方気象台長メッセージ

 

「危険度分布」の通知サービスが始まります
【令和元年7月19日更新】

  今年も本格的な大雨シーズンを迎えており、すでに西日本などで洪水害や土砂災害が発生しています。山形県内では今シーズンはまだ大雨による災害の発生はほとんどありませんが、昨年は8月に二度の大雨災害が発生しています。山形地方気象台では大雨の予測、監視、情報提供に万全を期すべく職員一丸となって取組んでいます。

  国土交通省では、「温暖化の進行により危惧されているような極端な雨の降り方が現実に起きており、明らかに雨の降り方が変化していることを新たなステージと捉え、危機感をもって防災・減災対策に取り組んでいく必要がある。」としています。
  気象庁では「新たなステージ」への対応策の一つとして、市町村における避難勧告等の防災対応や住民のみなさまの自主避難の判断の参考としていただくため、大雨警報・洪水警報の危険度分布の情報を提供しています。危険度分布は、土砂災害や浸水害、洪水害それぞれの危険度の高まりを地図上に5段階の色分けで示しており、拡大して見ることによってご自宅付近などの危険度をリアルタイムで把握することができる情報です。
  例えば、濃い紫色(警戒レベル4)は、すでに災害が発生していてもおかしくない極めて危険な状況で、この時点までに避難を完了することが望ましいとされています。うす紫色(警戒レベル4)は今後1~3時間以内に極めて危険な状況になることを示しており、この段階で避難開始を判断することを想定しています。高齢者等、避難に時間を要する場合は、赤色(警戒レベル3)の時点で避難開始を判断することを想定しています。

  しかし、この情報は10分毎に最新の危険度を把握できる反面、危険度(色)が変わっても、すぐに気付くことができないといった課題が指摘されました。これに対応するため、「危険度分布」等が示す危険度の変化を伝えるプッシュ型の通知サービスを、次の協力事業者が順次実施することとなりました。

  <協力事業者> ※50音順
  ・アールシーソリューション株式会社
  ・ゲヒルン株式会社
  ・株式会社島津ビジネスシステムズ
  ・日本気象株式会社
  ・ヤフー株式会社

  https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/bosai/ame_push.html

  今後、準備の整った事業者から順次アプリ等における通知サービスが開始されます。大雨時に速やかに避難が必要とされる警戒レベル4に相当する「危険度分布」の「非常に危険(うす紫)」など、大雨災害の危険度の高まりがメールやスマホアプリで通知されますので、避難勧告等の発令を担う自治体の皆様や、地域の防災リーダー、県民の皆様におかれましても自主避難の判断材料のひとつとしてぜひご活用ください。


震度6弱を観測した地震と気象台の対応
【令和元年6月27日】

  令和元年6月18日に山形県沖で発生した地震において、県内では、鶴岡市で震度6弱、酒田市、三川町、大蔵村で震度5弱の震度など、県内各地で震度3以上の揺れを観測しました。
  今回の地震では鶴岡市などで負傷された方がおられるほか住宅の損壊などの被害が出ました。
  被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。

  山形県で震度6弱以上の震度を観測したのは今回の地震が初めてで、震度5強以上の震度を観測したのは平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震以来となります。
  これまで、東北地方の太平洋側の地域と比べると山形県は“比較的地震の少ない地域”という印象を持っていましたが、地震はどこでも起こり得ること、ひとたび発生すれば大きな被害となり得る現実を目の前に突き付けられた思いです。“忘れたころにやってくる”天災に対しても万全の備えと冷静な判断・迅速な対応が重要であることを改めて感じています。

  今回の地震において気象庁として地震情報や津波情報をリアルタイムで提供しているほか、山形地方気象台としては、山形県と鶴岡市の災害対策本部に「気象庁防災対応支援チーム (JETT)」を派遣し、地震、津波、応急復旧等に関係する気象予測の解説を行いました。
  また、大きな震度を観測した地域に「気象庁 機動調査班(JMA-MOT)」を派遣し、被害の状況の調査や観測施設の緊急点検を実施しました。
  さらに、被災地の早期の復旧支援、被災者支援のため、震度5弱以上の震度となった鶴岡市、酒田市、三川町、大蔵村を対象とした「気象支援資料」の提供を開始しました。

  今後も関係機関と連携して早期の復旧を支援する取組を進めてまいります。

  (復旧事業担当者及び被災者向け「気象支援資料」は以下のurlからご利用いただけます)
   https://www.data.jma.go.jp/yoho/data/jishin/sien_yamagata.html


県民の皆さまへ
【平成31年4月 1日】

  山形県は、蔵王や月山などに代表される山々、山々をぬって流れる最上川などの流域に広がった盆地や日本海に接する庄内平野など変化に富んだ地勢が形成されています。
  古から、最上川などの流域には米やベニバナなどの優良な農地が育まれ、河口は北前船の寄港地として栄えるなど、自然が形作った地勢は地域の繁栄に大きく寄与してきたものと思います。
  今日においても、米、サクランボ、ブドウなどの農産物や豊富な水資源、四季折々に彩を変える景色や温泉などの観光資源、私たちは自然から多くの恵みを享受しています。

  こうした自然は、私たちに豊かな暮らしを提供してくれる一方で、風水害や火山噴火、地震、津波など、災害のリスクを抱えていることも忘れてはなりません。

  私ども気象台は、自然災害から県民の皆さんの命を守り、地域産業の振興に貢献できるよう、的確に防災情報を発信するとともに、関係機関や県民の皆さんと協力して地域における防災力の更なる強化を支援してまいります。

  私は、気象台長として、県民の皆様の安全で豊かな暮らしを守ることを旨として、地域の目線で取組みを推進してまいります。
  気象台の取組みにご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

平成31年4月1日                  

山形地方気象台長 吉田 薫

 


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