神奈川県の主な気象災害

 神奈川県で発生した、主な気象災害の概要を掲載しています。

気象災害事例の掲載基準

以下の基準を一つ以上満たした事例を掲載しています。

  • 人的被害:死者・行方不明者 1人以上、または、負傷者 5人以上
  • 建物被害:全壊・半壊 10棟以上、または、浸水(床上・床下)家屋 100棟以上
  • 公共土木施設被害:橋梁の流失、堤防の決壊等 10か所以上
  • 農林水産被害:被害面積 10ha以上、または、被害が大きいと認められるもの。
  • 船舶被害:流失、沈没 5隻以上
  • 港湾施設被害:損傷等被害の規模が大きいと認められるもの。
  • 交通・電力・通信障害:鉄道や道路の被害が著しく大きいと認められるもの。(停電被害10,000棟以上、または通信障害 500回線以上。)
  • 山・がけ崩れ:100か所以上。
  • たつ巻、高潮、赤潮:その現象が確認され、被害が確認されたもの。

神奈川県の気象災害事例

2021年以降に発生した気象災害事例

件名現象の期間概要
梅雨前線 暖気の移流:山がけ崩れ害 浸水害 洪水害2021-06-30~2021-07-03

 梅雨前線が関東地方の沿岸に停滞し、南から湿った空気が流れ込んだ影響で、神奈川県内では6月30日から雨が降り始め、7月3日にかけて大雨となった。

人的被害:行方不明 1名(小田原市)軽傷 1名(逗子市)

全壊:1棟(小田原市)

一部損壊:5棟((秦野市 1棟、中井町 3棟、葉山町 1棟)

住家床上浸水:4棟(平塚市 1棟、伊勢原市 3棟)

住家床下浸水:23棟(平塚市 9棟、伊勢原市 13棟、真鶴町 1棟)

非住家被害:2棟(横浜市)

がけ崩れ:129か所(横浜市、厚木市、南足柄市、山北市、松田町など)

2011年から2020年に発生した気象災害事例

件名現象の期間概要
梅雨前線、暖気の移流:山がけ崩れ害、強風害、浸水害、強雨害2020-07-03~2020-07-13

 7月3日から7月13日にかけて、梅雨前線が本州付近に停滞し、前線上を低気圧が次々と通過した。 これら前線や低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込んだ影響で、神奈川県では断続的に大雨となり、風が強まった日があった。

人的被害:軽傷1名(8日川崎市)

住家床上浸水:3棟(11日秦野市)

住家床下浸水:6棟(11日秦野市3棟、厚木市1棟、大井町2棟)

がけ崩れ:21か所(4日~12日横浜市、三浦市、横須賀市、鎌倉市、湯河原町など)

がけ崩れによる住家被害:一部破損2棟(4日横浜市1棟、三浦市1棟)

農業被害:強風によりオクラが倒伏(4日被害額11万円、大井町)、大雨による土砂流入でカボチャが埋没(12日被害額2万7千円、大井町)、 大雨による土砂流入で茶園が埋没(8日被害額3千円、山北町)

鉄道:箱根登山ケーブルカー上下線10本運休(6日強風により架線に枝がかかったため)、JR御殿場線上下線運転見合わせ(7日倒木による)

道路通行止:東京湾アクアライン上下線(8日強風による)

停電:約8,120軒(4日~12日)

寒冷前線:強風害2019-12-02~2019-12-02

 寒冷前線が通過した。

【県内の被害状況】

  • 倒木3件、家屋の破損15件(横浜市金沢区)
  • 強風と思われる現象によりトラックが横転、飛散物により複数の駐車中の車両の窓ガラス破損(横浜市鶴見区大黒ふ頭)

【現地調査の概要】

 12月2日に横浜市鶴見区と金沢区で強風害があり、JMA-MOTとして現地調査をした。

 この被害をもたらした現象は特定できなかったが、金沢区の突風の強さは風速約35m/sと推定され、日本版改良藤田スケールでJEF0に該当する。

令和元年台風第19号:浸水害 山がけ崩れ害2019-10-10~2019-10-13

 台風第19号が日本の南を北上し、12日19時前に大型で強い勢力で伊豆半島に上陸した後、関東地方を通過し、13日未明に東北地方の東海上に抜けた。

人的被害:

  • 川崎市高津区溝口のマンション1階が浸水。60歳代男性が心肺停止の状態で見つかった。男性はまもなく搬送先の病院で死亡が確認された。
  • 相模原市緑区牧野の民家で土砂崩れで倒壊した建物から70歳代成人女性が心肺停止の状態で見つかった。女性は死亡が確認された。
  • また同じ牧野地区の別の家も土砂崩れで倒壊し、60歳代夫婦の2名の死亡が確認された。
  • 相模原市緑区⻘⼭で車が串川に転落し、乗車していた家族4名全員が死亡した。
  • 相模原市緑区青根のキャンプ場で、キャンプ場の80歳代経営者の男性が川に流されて死亡した。
  • 川崎市沖に停泊していたパナマ船籍のJIADE号(1925トン)が沈没し、乗組員12名のうち、7名の死亡が確認され、4名が救助され、1名が行方不明。

その他:家屋への被害や土砂崩れ、内水浸水など多数発生

令和元年台風第15号:強風害 山がけ崩れ害 沿岸波浪害2019-09-08~2019-09-09

 台風第15号が三浦半島を通過して、東京湾を通り、千葉県に上陸、太平洋側へ抜けた。

人的被害:重傷者3名、軽傷者10名

建物被害:全壊4棟、半壊21棟、一部破損1570棟、床上浸水30棟、床下浸水32棟、非住家(公共施設)83棟、非住家(その他)487棟

土砂災害:がけ崩れ145件

その他:沿岸波浪による浸水被害(金沢区臨海部産業団地)など

平成30年台風第24号:強風害 土石流害 山がけ崩れ害 塩風害 海上波浪害2018-09-30~2018-10-01

 台風第24号が四国の南海上を北東に進み、9月30日20時頃和歌山県に上陸した。その後、台風は東日本を北東に進み、10月1日12時に日本の東海上で温帯低気圧に変わった。 このため、県内では暴風および大雨となった。

人的被害:重傷1名(葉山町)、軽傷13名(横浜市2名、小田原市1名、海老名市2名、茅ヶ崎市1名、川崎市3名、平塚市2名、厚木市1名、相模原市1名)

住家半壊:11棟(横浜市10棟、真鶴町1棟)

住家一部損壊:317棟(横浜市252、相模原市1、藤沢市1、茅ヶ崎市22、逗子市1、三浦市5、秦野市9、大和市8、座間市9、綾瀬市1、寒川町3、二宮町3、愛川町2)

非住家(公共建物):9棟(横浜市5、二宮町4)

非住家(その他):63棟(横浜市60、大和市1、座間市1、葉山町1)

土砂災害:土石流1件(相模原市緑区青根国道413号線を土砂が塞ぎ通行止める(人的被害なし))、がけ崩れ2件(南足柄市苅野、南足柄市矢倉沢(人的被害なし))

農業・畜産被害:農業施設および農作物、畜産など被害額合計は約6億4千万円に上る。

林業被害:倒木や土砂流出などによる林業被害が9市町村で発生。

水産業被害:防波堤や魚協事務所建物損壊が11箇所、漁船破損は18隻となった。

停電:10月1日未明には最大で18万軒を超えた。

塩風害:2日から3日にかけて、変圧器などの電気設備に塩分が付着したことが原因と考えられる発火が関東地方の沿岸部で発生。 これにより、停電や列車の運転見合わせが発生した。また、農作物への被害も報告されている。

鉄道:JR(首都圏の全線で9月30日20時以降、順次運転を取りやめ)、箱根登山鉄道(沿線の倒木)、小田急電鉄(9月30日夕方以降運転見合わせ)

道路通行止:西湘バイパス、国道135号線

海上交通障害:東京湾フェリー(9月30日~10月1日すべての便)

その他:横浜港のふ頭沖で停泊中の貨物船が強風にあおられて流され、およそ5キロ離れた川崎市扇島の製鉄所の岸壁に衝突(人的被害なし)

平成30年台風第21号:強風害 海上波浪害 その他(風害)2018-09-04~2018-09-05

 台風第21号が日本の南海上を北上し、9月4日12時頃徳島県に上陸した。その後も非常に強い勢力を維持したまま本州を北北東に進み、日本海沿岸を北上し、5日09時に温帯低気圧に変わった。

人的被害:負傷者8名

住居一部破損:5棟

農業被害:パイプハウスの骨組みやビニールの損壊(相模原市など)、果実の落下や果樹の枝折れ(川崎市、横浜市)

停電:12,000軒以上(鎌倉市や藤沢市など)

鉄道:JR御殿場線運転見合わせ(4日から)、東海道線や湘南新宿ラインもダイヤの大幅な乱れ

海上交通障害:東京湾フェリー欠航(4日から)

平成30年台風第12号:沿岸波浪害 強風害2018-07-27~2018-07-28

 台風第12号は、7月28日午後には強い勢力を維持したまま伊豆諸島の東海上を北上した。その後台風は進路を西に変え、28日夜、神奈川県に最も接近した。その後、東海道沖を西に進み、29日午前1時頃三重県に上陸し、西日本を西に進んだ。

 このため神奈川県では風が強まり、海上ではうねりを伴い大しけとなった。

人的被害:軽傷者11名(強風にあおられ転倒、高波による冠水のため車両から避難する際など)

住家半壊:1棟(真鶴町)

非住家被害:真鶴町港湾事務所が全壊、マリーナ事務所浸水など(真鶴町)、吉浜海岸の海の家警備本部1棟、海の家11棟の全壊(湯河原町)、 小田原漁港に建設中の交流促進施設のガラス破損・施設内への土砂の流入(小田原市)

農業被害:パイプハウスの変形やビニールの破損、果樹の落果など

南岸低気圧:積雪害・その他(雪害)・着雪害・雪圧害2018-01-22~2018-01-23

 前線を伴った低気圧が発達しながら本州の南海上を東北東へ進み、22日夜には関東の東海上を東北東進した。

 横浜では昼前から雪が降り始め、低気圧が接近した22日夕方から雪が強まり大雪となった。

人的被害:重傷者2名(大和市1名、南足柄市1名)、軽傷者11名(横浜市4名、相模原市2名、厚木市1名、大和市1名、海老名市2名、綾瀬市1名、葉山町1名、寒川町1名、大磯町1名、愛川町1名)

住居一部破損:3棟(横浜市2棟、相模原市1棟)

農業被害:パイプハウス等破損(横浜市5棟101千円、川崎市2棟16千円、茅ヶ崎市1棟37千円)、防虫ネット支柱破損(横浜市4棟623千円)、農産物被害(川崎市6件359千円)

山がけ崩れ:鎌倉市1か所(24日発生、崩壊量1㎥、融雪によるものと思われる)

停電:鎌倉市約100戸、横須賀市及び葉山町約19,000戸

交通事故:人身事故33件、物損事故1,130件

平成29年台風第21号:山がけ崩れ害 強風害 浸水害 浸水(海水)害2017-10-22~2017-10-23

 前線が本州の太平洋沿岸に停滞した。また、台風第21号が日本の南を北に進んだ。 台風は、23日3時頃には御前崎市付近に上陸し、また、23日5時には小田原市付近を60kmの速さで北北東へ進んだ。

人的被害:重傷1名(横浜市)、軽傷7名(横浜市2名、相模原市1名、茅ヶ崎市3名、逗子市1名)

住家一部損壊:12棟(横浜市3棟、相模原市2棟、秦野市1棟、大和市1棟、海老名市1棟、南足柄市4棟)

住家床上浸水:9棟(横浜市2棟、川崎市1棟、鎌倉市4棟、藤沢市1棟、三浦市1棟)

住家床下浸水:28棟(横浜市12棟、川崎市1棟、相模原市2棟、鎌倉市4棟、藤沢市7棟、南足柄市2棟)

非住家被害:27棟(横浜市6棟、鎌倉市1棟、藤沢市7棟、三浦市17棟)

がけ崩れ:73か所(横浜市27か所、川崎市4か所、相模原市2か所、小田原市1か所、横須賀市18か所、鎌倉市12か所、秦野市1か所、逗子市2か所、厚木市1か所、山北町1か所、平塚市1か所、松田町2か所、葉山町1か所)

道路損壊:19か所(横浜市1か所、相模原市3か所、逗子市5か所、南足柄市8か所、大磯町1か所、大井町1か所)

港湾被害:15件(横浜市1件、茅ヶ崎市2件、逗子市12件)

農業被害:10件(藤沢市野菜倒伏被害額4,10千円、茅ヶ崎市パイプハウスビニル破損618千円及び野菜倒伏4,162千円、厚木市野菜倒伏678千円、横浜市野菜倒伏3千円、川崎市野菜倒伏8千円、松田町共同防除用タンク破損80千円)

停電:山北町100戸、三浦市及び横須賀市17,500戸、真鶴町及び湯河原町2,400戸、小田原市9,700戸、葉山町1,800戸、座間市4,400戸、伊勢原市300戸、横浜市2,700、大磯町及び平塚市1,000戸、藤沢市1,800戸、厚木市700戸、川崎市1,200戸、二宮町100戸、鎌倉市及び逗子市4,000戸

その他:平成29年11月7日神奈川県知事が定例記者会見を行い、現時点で調査中であるが、台風第21号の被害総額額は7億3千万円を超えると発表した。 (内訳:水産業や漁業関係約1億8千万円、港湾や海岸関係約3億3千万円、河川や道路関係約2億1千万円、農業被害約1千万円)

平成29年12月6日報告

平成29年台風第18号:強風害2017-09-17~2017-09-18

 台風第18号は、暴風域を伴ったまま九州南部及び四国地方を通過し、17日22時頃に兵庫県明石市付近に上陸した。 その後、18日2時には糸魚川市付近を1時間におよそ70キロの速さで北東に進み、10時過ぎに北海道に上陸後、北北東に進み、18日21時にサハリンで温帯低気圧に変わった。

【県内の被害状況】

人的被害:軽傷3名(横浜市1名、茅ヶ崎市2名)

住家一部破損:茅ヶ崎市1棟、相模原市1棟、横浜市1棟

非住家被害:一部破損横浜市3件

農業被害:育苗用パイプハウス倒壊(横浜市1棟被害金額37千円)、強風による果実の傷(横須賀市、被害金額53千円、被害面積0.2ha)

停電:藤沢市約1,300戸、湯河原町約600戸、横須賀市約400戸、真鶴町約100戸、相模原市緑区約400戸、山北町約100戸、横浜市旭区約1,100戸、鎌倉市、横浜市栄区及び横浜市戸塚区約4,000戸、鎌倉市約100戸

平成29年10月13日報告


【現地調査の概要】

 9月18日相模原市で煙突の傾倒や倒木の強風害があり、JMA-MOTとして現地調査した。 この被害をもたらした現象は、竜巻等の突風ではなく、台風と前線の影響により風が一時的の強まったものと推定した。

気圧の谷:浸水害 山がけ崩れ害 落雷害2017-08-01~2017-08-01

 上空の気圧の谷や湿った空気の影響により大気の状態が不安定となった。

住家一部破損:横浜市2棟

床上浸水:横浜市1棟、藤沢市4棟、大和市2棟、綾瀬市1棟

床下浸水:横浜市10棟、藤沢市1棟、大和市2棟、綾瀬市11棟

非住家被害:浸水3件(横浜市)

農業被害:綾瀬市田埋没(7ha)、畑埋没(5.3ha)

道路被害:道路冠水による通行止め(横浜市5件)

山がけ崩れ:横浜市1か所(崩壊量7.5㎥)、藤沢市1か所(崩壊量3.6㎥)

停電:横浜市旭区約100戸

平成29年9月12日報告

雷雨(熱雷):強風害 落雷害 強雨害 ひょう(あられ)害2017-07-18~2017-07-18

 関東地方の上空に寒気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定となった。

【県内の被害状況】

農業被害:横須賀市(スイカ、雹による傷、被害金額9,306千円、被害面積1.8ha)、藤沢市(ネギ、雨水の流入による倒壊、被害金額27千円、被害面積0.1ha)

停電:藤沢市約1,200戸、茅ヶ崎市約1,500戸、茅ヶ崎市及び藤沢市約800戸、横浜市泉区約100戸、横浜市戸塚区約200戸、横浜市栄区及び戸塚区約4,800戸、横浜市磯子区約200戸、鎌倉市約4,700戸、秦野市約2,800戸、寒川町約100戸、厚木市約1,100戸、綾瀬市約2,400戸、海老名市約700戸

その他:茅ヶ崎市芹沢の物置(3m×4m、重さ約50Kg)飛散、茅ヶ崎市東海岸南の公園街灯傾斜、茅ヶ崎市浜竹の住家トタン屋根めくれ、鎌倉市江の島樹木の倒木(3か所)

平成29年8月15日報告


【現地調査の概要】

 茅ヶ崎市及び藤沢市の強風害についてJMA-MOTとして調査した。

  • 茅ヶ崎市芹沢の現象は、ダウンバーストまたはガスとフロントの可能性はあるものの特定には至らなく、強さJEF0(30m/s)とした。
  • 茅ヶ崎市東海岸南及び浜竹の現象は、特定できず、強さJEF0(30m/s)とした。
  • 藤沢市江の島の現象は、ダウンバーストまたはガスとフロントの可能性はあるものの特定には至らなく、強さJEF1(45m/s)とした。
その他(低気圧):強風害 山がけ崩れ害2017-06-21~2017-06-21

 6月21午後、関東地方を通過した低気圧と日本海沿岸を北東に進んだ低気圧により、神奈川県内では所々で激しい雨が降り、南よりの強風が吹いた。

人的被害:軽傷(川崎市3人、藤沢市2人、大和市1人、小田原市1人)※歩行中の転倒など

住家一部破損:横浜市1棟、川崎市1棟

山がけ崩れ:6月23日10時頃鎌倉市1か所(崩壊量22.5㎥)

農業被害:川崎市幸区トウモロコシ倒伏・水没(被害金額371千円)

平成29年7月13日報告

日本海低気圧 寒冷前線:強風害2017-02-20~2017-02-20

 前線を伴った低気圧が発達しながら日本海から三陸沖へ進み、この低気圧からのびる寒冷前線が20日午後関東甲信地方を通過した。

人的被害:重傷1名(小田原市)、軽傷27名(川崎市5名、相模原市1名、鎌倉市2名、藤沢市5名、茅ヶ崎市2名、三浦市4名、秦野市3名、大和市1名、海老名市3名、大井町1名)

住家一部破損:海老名市1棟

農業被害:相模原市(鉄骨ハウス1棟窓ガラス6枚破損24千円、パイプハウス1棟ビニール破損7千円)、藤沢市(パイプハウス2棟ビニール破損24千円)、愛川町(鉄骨ハウス2棟ガラス5枚破損20千円)

停電:約1,300軒(鎌倉市及び藤沢市)

平成29年3月10日報告

平成28年台風第9号:強風害 浸水害 山がけ崩れ害2016-08-21~2016-08-22

 8月22日台風第9号が伊豆諸島を北上し、22日12時30分頃に、千葉県館山市付近に上陸後本州を北上した。

人的被害:死亡1名(相模原市)、重傷2名(小田原市)、軽傷6名(川崎市4名、横浜市1名、三浦市1名)

住家半壊:1棟(相模原市)

住家一部破損:11棟(横浜市4棟、藤沢市3棟、茅ヶ崎市1棟、逗子市1棟、葉山町2棟)

住家床上浸水:7棟(横浜市1棟、相模原市2棟、伊勢原市3棟、愛川町1棟)

住家床下浸水:18棟(川崎市2棟、相模原市6棟、藤沢市1棟、茅ヶ崎市2棟、大和市1棟、伊勢原市5棟、寒川町1棟)

非住家一部破損:3棟(茅ヶ崎市2棟、鎌倉市1棟)

山がけ崩れ:18か所(横浜市3か所、横須賀市5か所、川崎市2か所、鎌倉市1か所、相模原市4か所、小田原市1か所、愛川町1か所、逗子市1か所)

道路冠水:1か所(横浜市)

耕地冠水:1ha(茅ヶ崎市)

農業被害:横須賀市(ハウス1棟ビニル損傷17万円)、寒川町(ハウス1棟寒冷紗損傷6万円)

停電:藤沢市約100戸、秦野市約100戸

平成28年9月15日報告

寒気の移流 雷雨:浸水害 山がけ崩れ害 落雷害2016-08-02~2016-08-02

 暖かく湿った空気が流れ込み、上空約6000mには氷点下6度前後の寒気が入り、大気の状態が非常に不安定となった。

住家床上浸水:川崎市10棟

住家床下浸水:横浜市4棟、川崎市26棟、秦野市1棟

非住家被害:横浜市3棟

山がけ崩れ:鎌倉市1か所

停電:横浜市約1700戸、綾瀬市約2400戸、藤沢市約600戸、湯河原町約2000戸、平塚市約600戸

平成28年9月15日報告

日本海低気圧:強風害2016-04-17~2016-04-17

 前線を伴った低気圧が急速に発達しながら、日本海を東北東に進んだ。神奈川県では気圧の傾きが大きくなり、海上を中心に南よりの風が非常に強く吹いた。

人的被害:19人(川崎市7人、相模原市2人、横須賀市2人、平塚市1人、藤沢市2人、茅ケ崎市1人、大和市1人、伊勢原市1人、葉山町1人、大磯町1人)

住家被害:一部破損10棟(横須賀市3棟、愛川町7棟)

非住家被害:全半壊6棟(横須賀市3棟、藤沢市1棟、逗子市1棟、愛川町1棟)

停電:厚木市100軒未満、川崎市100軒未満、鎌倉市100軒未満、横浜市100軒未満、綾瀬市及び藤沢市約1000軒

農業被害:平塚市(ハウス2棟ビニル破損)、相模原市(牛舎破損)

平成28年5月12日報告

南岸低気圧、季節風:強風害 積雪害 着雪害 その他(雪害)2016-01-17~2016-01-19

 東海道沖の低気圧が発達しながら関東地方を東北東進した。このため神奈川県内は大雪となった。

負傷者:重症1人(伊勢原市1人)、軽傷72人(横浜市41人、川崎市17人、相模原市9人、藤沢市2人、伊勢原市1人、箱根町2人)

住家被害:住家一部破損1棟(横浜市)

非住家被害:一部破損1棟(横浜市)

農業被害:ビニルハウス破損23棟(横浜市6棟490万円、相模原市14棟1,029万円、大和市2棟167万円、愛川町1棟104万円)

停電:約5000戸

平成28年2月18日報告


負傷者:軽傷5人(藤沢市辻堂の建物の外壁に設置された工事用の足場が倒壊)

平成28年2月18日報告

平成27年台風第18号:山がけ崩れ害 浸水害2015-09-07~2015-09-10

 日本の南海上にあった台風第18号が北上し、9日10時過ぎには愛知県知多半島に上陸後さらに北上した。台風の北上に伴い、本州の南岸に停滞していた前線も北上した。

 神奈川県内には南海上から発達した雨雲が次々と流入した。

住家一部破損:横浜市鶴見区及び神奈川区各1棟

床上浸水:川崎市川崎区1棟、横浜市鶴見区1棟

床下浸水:茅ケ崎市1棟

山がけ崩れ:横浜市10か所、逗子市及び藤沢市各1か所、相模原市及び三浦市各2か所

道路冠水:横浜市鶴見区及び中区各2か所

平成27年10月16日報告

停滞前線:竜巻害 強風害2015-08-17~2015-08-17  関東南部に前線が停滞し、暖かく湿った空気が流入したため、大気の状態が非常に不安定となった。

負傷者:重傷1名(藤沢市)、軽傷1名(横浜市)

住家一部破損:横浜市旭区1棟、都筑区2棟、泉区1棟、藤沢市32棟

農業被害:パイプハウス破損1棟、作業小屋破損1棟共に被害金額不明(藤沢市)

停電:約1200戸(藤沢市亀井野)

平成27年9月15日報告

寒気の移流:強風害2015-02-13~2015-02-13

 2月13日15時、襟裳岬付近には発達した低気圧があり、日本付近は冬型の気圧配置となっていた。 一方、関東甲信地方の沿岸部では西または南西の風が卓越し、内陸は北よりの風となり、関東地方南部では局地的な前線が形成された。この前線の通過に伴い、厚木市では突風が発生した。

【突風による被害の概要】被害発生は厚木市長谷地区。住家一部破損13棟、非住家一部破損5棟、フェンス倒壊1箇所、乗用車窓ガラス及びボディ破損3台(厚木市危機管理部危機管理課調べ)。

平成27年2月24日報告

平成26年台風第18号:沿岸波浪害 山がけ崩れ害 強雨害 浸水害 洪水害2014-10-05~2014-10-06

 台風第18号は、九州の南海上を北北東に進み、また、関東の南海上には前線が停滞していた。前線の影響で、5日から雨となって、6日には台風の接近・通過で大雨となった。

死者・行方不明:4人

負傷者:重傷(三浦市1人)、軽傷(三浦市2人、川崎市1人、横浜市1人、横須賀市6人)

床上浸水:鎌倉市16棟、川崎市9棟、藤沢市2棟、平塚市6棟、横浜市29棟、寒川町18棟、大和市7棟

床下浸水:鎌倉市9棟、川崎市13棟、藤沢市28棟、茅ヶ崎市3棟、平塚市27棟、横浜市48棟、厚木市3棟、海老名市2棟、寒川町88棟、大和市2棟

住家一部破損:横浜市12棟、鎌倉市1棟、大井町1棟

山崖崩れ:湯河原町1か所、平塚市24か所、横浜市71か所、鎌倉市5か所、川崎市1か所

ブロック塀倒壊等:横浜市12件

県管理河川護岸崩落等(5河川6か所)

農業被害:横浜市(泉区パイプハウス損傷1,058千円、都筑区畑冠水10,000㎡46千円、神奈川区ダイコンなど4,000㎡25千円)、横須賀市(パイプハウス等損傷15,701千円)、三浦市(パイプハウス等損傷6,560千円)、綾瀬市(強風により農作物一部倒伏105,000㎡、大雨による農作物等流出19,000㎡6,560千円)、寒川町(畑冠水2,000㎡114千円)、茅ヶ崎市(畑冠水等8,400㎡792千円)、藤沢市(畑冠水5,200㎡、農作物一部倒伏等10,000㎡3,248千円、防鳥・虫ネット冠水167千円)、平塚市(畑冠水200㎡8千円)、大磯町(畑冠水200㎡4千円)

停電:三浦市(約4,500戸)、藤沢市(100戸未満)、横須賀市(約900戸)、横浜市戸塚区(100戸未満)

平成26年11月14日報告

その他(低気圧) 暖気の移流:山がけ崩れ害 浸水害 洪水害 その他(風害)2014-06-06~2014-06-08

 関東の南には前線を伴った低気圧があった。

住家一部破損:横浜市1棟

住家床下浸水:松田町1棟、中井町3棟

崖崩れ:横須賀市1か所、川崎市1か所、葉山町2か所、鎌倉市1か所、湯河原町2か所、相模原市2か所

擁壁一部破損:横浜市1件

擁壁崩落及び土砂流出:横浜市1件

道路冠水:横浜市1件

崖崩れによる土砂流出:横浜市10件

土砂流出に伴う道路通行止め:横浜市6件

盛土の土砂流出:横浜市1件

河川の仮設護岸の損壊:横浜市1件

土砂流出によるマンション設備破損:横浜市1件

停電:川崎市麻生区100軒未満

平成26年7月15日報告

南岸低気圧 寒気の移流:積雪害 雪圧害 雪崩害 着雪害 その他(雪害)2014-02-14~2014-02-15

 低気圧が本州の南海上を北東に進み、次第に発達しながら15日明け方から昼頃にかけて関東地方沿岸に接近した後、関東の東を北東に進んだ。関東地方の上空約1500メートル付近は-6℃以下の寒気に覆われていた。

 低気圧の接近・通過と上空の寒気の影響により、神奈川県では14日未明から雪が降りはじめ、14日午後には雪が強まり大雪となった。

 雪による転倒やスリップ事故などで、県内の広い範囲で多数の負傷者があった。 また、道路の通行止めや鉄道の運転見合わせ等の交通障害が発生し、相模原市などでは帰宅困難者が相次いだ。 14日20時30分頃には秦野市戸川の萩山林道でなだれが発生し、除雪作業に向かったトラック2台が巻き込まれた(人的被害なし)。 このほか、停電、学校の臨時休校、積雪による屋根損壊等の物的被害、農畜産業被害など大きな影響があった。

平成25年台風第26号:浸水害 山がけ崩れ害 強風害 その他(風害) 海上波浪害2013-10-15~2013-10-16

 10月11日03時にマリアナ諸島付近で発生した台風第26号は、発達しながら日本の南海上を北上し、大型で強い勢力のまま、16日明け方に暴風域を伴って関東地方沿岸に接近した。 その後、台風は関東の東海上を北上し、16日15時に三陸沖で温帯低気圧になった。

 神奈川県内では15日午前中から降り出した雨が、夜にやや強まった。 その後、雨は16日明け方にさらに強まり、所々で1時間に30ミリを超える激しい雨となった。また、風は16日未明から朝にかけて沿岸を中心に強まった。

【県内の観測記録】15日06時から16日14時までの積算降水量は、三浦240.5mm、横浜227.0mm。最大瞬間風速は、横浜31.9m/s(16日06時01分)。

【県内の被害状況】強風により、死者1名(屋根から転落)、負傷者16名(転倒など)。 また、住家被害(一部損壊、浸水害)、非住家被害、がけ崩れ、鉄道一時不通、フェリー欠航、道路通行止め、停電、農業被害があった。

平成25年台風第18号:浸水害 山がけ崩れ害 強風害 その他(風害) 海上波浪害2013-09-15~2013-09-16

 9月13日3時に小笠原諸島近海で発生した台風第18号は、発達しながら日本の南海上を北上し、14日9時に強風域の半径が500kmを超えて大型の台風となり、15日18時には暴風域を伴った。 台風はその後も北上を続け、潮岬の南海上を通って、16日8時前に愛知県豊橋市付近に上陸した。 その後、台風は速度を速めながら東海地方、関東甲信及び東北地方を北東に進み、16日21時に北海道の東で温帯低気圧となった。

 台風の接近・通過に伴い、神奈川県内では15日未明から降り出した雨が、明け方から強まり、所々で1時間に30ミリを超える激しい雨を観測した。 雨は15日昼頃から小康状態となったが、台風が接近した16日明け方から朝にかけて県西部を中心に再び強まった。

【県内の観測記録】15日0時から16日14時までの降水量は、丹沢湖294.0mm、相模湖292.5mm、箱根276.0mm。
海老名では15日の8時30分までの1時間に71.5ミリの降水量を観測し、統計開始(1976年)以来、9月の日最大1時間降水量の極値を更新した(※5日にも同じ値を観測)。

【県内の被害状況】強風による転倒で負傷者があったほか、住家被害(一部破損、浸水害)、非住家被害、がけ崩れ、落石、道路冠水、鉄道一時不通、フェリー欠航、道路通行止め、停電、農林業被害があった。

二つ玉低気圧:浸水害 山がけ崩れ害 強風害 海上波浪害 その他(雨害)2013-04-06~2013-04-07

 4月6日、前線を伴った低気圧が急速に発達しながら本州の沿岸を東北東に進んだ。その後、7日には低気圧はさらに発達しながら三陸沖を北上した。また、別の低気圧が日本海を発達しながら東北東に進んだ。

 これらの低気圧の影響で、県内では6日夜に雨が強まり、海老名では、22時42分までの1時間に102.0mmの猛烈な雨を観測し、統計開始(1976年1月)以来の極値を更新した。また、6日夜から7日の日中にかけて風が強まり、各地で20m/s前後の最大瞬間風速を観測した。

 大雨や強風により、各地で住家の浸水やがけ崩れなどの被害が発生した。

平成24年台風第4号:強風害 山がけ崩れ害 その他(雨害)海上波浪害 その他(風害)2012-06-19~2012-06-20  台風第4号は19日17時過ぎに和歌山県南部に上陸後、20時過ぎには愛知県東部に再上陸した。その後、関東甲信地方を縦断し、20日明け方には福島県沖に達し、09時に温帯低気圧となった。 台風の接近・通過に伴い、神奈川県内では19日昼前から雨が降り始め、夜には強まり、丹沢湖では19日20時47分までの1時間に81.0mmの猛烈な雨を観測した。また、風は19日夜から20日午前中にかけて強まり、横浜市では19日23時18分に最大瞬間風速35.6m/s(南南西)を観測した。

 強風による転倒などで23人が軽傷を負った。 また、住家一部損壊、非住家被害、がけ崩れ、農業被害(農作物・施設)、停電、断水、交通障害(JR東海道線等で列車運休、フェリー欠航、道路通行止め)、休校(定時制県立高校(向の岡工業、平塚商業、茅ヶ崎))などが発生した。

平成23年台風第15号:山がけ崩れ害 強風害 浸水害 沿岸波浪害 海上波浪害2011-09-19~2011-09-21  台風第15号が本州の南海上を北上し、強い勢力を維持しながら、21日14時頃静岡県浜松市付近に上陸した。 その後も勢力を維持しながら関東地方を縦断した。 県内では19日夜のはじめ頃から雨が降り始め、20日の日中は小康状態となったが、20日夜から雨が強まり、21日未明には所々で20mm/h前後、21日午後には所々で50mm/h前後の降水量を観測した。 風は、21日午後から強まり、夕方には最大風速20m/s前後となった。強風による転倒、転落が多く発生した。

人的被害:死者3人、重傷10人、軽傷131人

建物被害:半壊4棟、一部損壊1,299棟、非住家被害15棟

住家床下浸水:1棟

がけ崩れ:34箇所

農業被害:葉もの野菜・稲・果樹などの農産物被害、温室破損等施設被害:約1億600万円

畜産被害:畜舎等の傾き4件、屋根等の破損21件、施設一部破損39件、飼料作物の倒伏2件(2.3a)、牛乳廃棄5件(1,460kg):約4,600万円

水産業被害:漁船被害14隻、定置網の流失・破損14箇所:約1億4,000万円

林業被害:倒木被害3箇所、土砂流出被害4箇所(0.22ha):約80万円

停電:458,902戸

断水:332戸

電話障害:2,718件

道路通行止:40箇所

鉄道:運休(本数不明)

海上交通障害:フェリー欠航56便、船舶被害2隻(漁船を除く)

その他:休校(県内公立学校293校)

停滞前線 雷雨(熱雷):浸水害 山がけ崩れ害 その他(雨害)2011-08-26~2011-08-26

 停滞前線が関東地方をゆっくりと南下し、この前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が不安定となったため、26日昼過ぎから夜遅くにかけて、神奈川県内では所々で雷を伴い、大雨となった。

 アメダス観測点の相模原中央(相模原市)では26日16時20分までの1時間に94.5mmの猛烈な雨を観測し、統計開始(1976年)以来の第1位を更新した。

床上浸水:11棟(横浜市1、川崎市7、相模原市1、座間市2)

床下浸水:16棟(横浜市5、川崎市7、相模原市3、大和市1)

非住家浸水:2棟(川崎市)

住家一部損壊:2棟(横浜市)

土砂崩れ:4件(横浜市2、川崎市1、横須賀市1)

道路冠水:5件(横浜市)

道路通行止:県道70号線2箇所、県道511号線1箇所

鉄道:JR東海道新幹線(東京・新横浜間)で上下線運転見合わせにより36本遅延

平成23年台風第6号:浸水害 山がけ崩れ害 その他(雨害)海上波浪害2011-07-18~2011-07-21  台風第6号の影響により、神奈川県内では18日夜遅くから雨が降り始め、19日から20日にかけて県西部を中心に大雨となった。また、海上や海岸では波が高くなった。

床下浸水:山北町

土砂崩れ:相模原市緑区、秦野市、南足柄市及び山北町

道路通行止:西湘バイパス等

鉄道:JR御殿場線(御殿場・松田間)の列車運休

海上交通障害:東京湾フェリーの欠航

2000年から2010年に発生した気象災害事例

件名現象の期間概要
竜巻 その他(風):強風害 竜巻害2010-12-03~2010-12-03  低気圧が発達しながら日本海を北東進し寒冷前線が県内を通過した。
  • 藤沢市で突風により住家一部破損32棟の被害が発生。(12月3日横浜地方気象台で現地調査したが、突風をもたらした現象は特定できなかった。強さは藤田スケールF=0と推定)
  • 鎌倉市で突風により住家半壊2棟住家一部破損179棟の被害が発生。(12月3日及び4日横浜地方気象台で現地調査し、突風をもたらした現象は竜巻と推定。強さは藤田スケールF=0~1と推定)
  • 横浜市金沢区及び南区で突風により住家一部破損22棟の被害が発生。(横浜市から被害状況を収集し検討したが、突風をもたらした現象は特定できなかった。強さは藤田スケールF=0と推定)
平成22年台風第9号:洪水害 浸水害 山がけ崩れ害 その他(雨害)2010-09-08~2010-09-08  台風第9号が、若狭湾沖から敦賀市付近に上陸したあと南東進、15時には熱帯低気圧に変わり静岡県付近を東南東進し房総半島沖に抜けた。

人的被害:重傷者2名、軽傷者1名(山北町)

住家半壊:2棟(山北町)

住家一部破損:南足柄市1棟、松田町1棟、山北町1棟

住家床上浸水:小田原市17棟、山北町1棟

住家床下浸水:小田原市287棟、南足柄市21棟、茅ヶ崎市3棟、開成町4棟

土砂崩れ:南足柄市2箇所、中井町1箇所、大井町2箇所、松田町1箇所、山北町72箇所、小田原市3箇所

河川被害:山北町(塩沢川、酒匂川、皆瀬川、世附川、火打沢)、南足柄市(酒匂川、洞川)

停電:山北町35戸、南足柄市368戸、松田町189戸(土砂崩れにより電柱倒壊)

電話不通:山北町3(土砂崩れにより電柱倒壊)

水道被害:山北町95戸(水源地取得口破損、配水管破損等)

田流出・埋没:1.2ha(山北町)

畑流出・埋没0.7ha(山北町)

農業被害:水稲65a609千円、茶6a1,360千円(山北町)

道路通行止:東名高速大井松田~沼津間、県道727、725、及び76号

鉄道:JR御殿場線松田駅から御殿場駅間、JR東海道線東京から熱海間、東海道新幹線新横浜から熱海間で運転見合わせ

その他:小田原市の酒匂川で中州に取り残された2名救出

平成21年台風第18号:強風害 山がけ崩れ害 強雨害 海上波浪害 沿岸波浪害2009-10-07~2009-10-08  台風18号が、午前5時過ぎに愛知県知多半島付近に上陸した後、暴風域を伴いながら本州を縦断。

人的被害:重傷3名(相模原市1名、海老名市1名、川崎市1名)、 軽傷14名(大和市1名、横須賀市1名、横浜市4名、藤沢市2名、川崎市4名、三浦市2名)

住家一部破損:横浜市11棟、川崎市6棟、横須賀市2棟、鎌倉市9棟、藤沢市2棟、相模原市3棟、三浦市2棟、秦野市1棟、座間市1棟、葉山町16棟

住家床上浸水:横浜市1棟、川崎市9棟、鎌倉市1棟、葉山町4棟

住家床下浸水:川崎市76棟、横須賀市1棟、藤沢市2棟、逗子市1棟、三浦市10棟、葉山町6棟

崖崩れ:横浜市保土ヶ谷区1か所、横浜市金沢区2か所、横浜市鶴見区1か所、横須賀市4か所、鎌倉市3か所、三浦市2か所、秦野市1か所

護岸決壊:逗子市田越川2か所

港湾:横須賀市佐島港護岸破堤1か所、横須賀市東浦賀港係留施設破損1か所,藤沢市湘南港桟橋,駐車場料金システム及びフェンス破損、葉山町葉山港防波護陸閘,駐車場,新港浮き桟橋,及び新港船揚場破損、防波堤決壊

道路被害:国道134号(鎌倉市)擁壁破損片側通行

農業作物被害:横須賀市4.4ha1658千円、三浦市7.1ha556千円

農業施設被害:横浜市戸塚151㎡32千円

停電:横浜市26軒、川崎市82軒、横須賀市1183軒、平塚市17軒、鎌倉市1908軒、藤沢市1200軒、小田原市765軒、茅ケ崎市1033軒、相模原市31軒、三浦市679軒、南足柄市41軒、葉山町925軒、開成町9軒(強風による電線断線、雷ではない)

鉄道:JR湘南新宿ライン8日午前中全列車運休、その他JR各線運転見合わせ及び通常の5割程度の運転、小田急電鉄海老名・本厚木間運転見合わせ、箱根登山鉄道ロマンスカー運休

道路通行止:国道413号、県道70、515、76、64、520、35、517、518、727、511、521、522、305、207、212号

海上交通障害:東京湾フェリー7日夕方7便欠航、8日終日欠航28便

寒冷前線:竜巻害2008-12-05~2008-12-05

 サハリン付近の低気圧からのびる寒冷前線が本州付近を通過した。 この寒冷前線に向かって南から暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が不安定となり県東部の所々で雷を伴う強風が吹いた。

 横浜市港南区及び戸塚区で竜巻が発生し、現地調査により、強さは藤田スケールでF1と推定した。

竜巻被害

住家半壊:2棟(横浜市港南区)

住家一部破損:72棟(横浜市港南区56棟、戸塚区16棟)

停電:横浜市戸塚区及び港南区(約2800戸)

その他、横浜市港南区及び戸塚区では窓ガラスの破損、雨樋破損、ビニールハウス破損、住家のテレビアンテナの破損、樹木の折損等があった。

平成21年2月9日報告

停滞前線 雷雨(熱雷を除く) 暖気の移流 :洪水害 浸水害 山がけ崩れ害 落雷害 その他(雨害)2008-08-28~2008-08-29 日本海に停滞している前線に向かって南から非常に湿った空気が流れ込み、大気の状態が不安定となった。

人的被害:軽傷1名(相模原市)

住家床上浸水:25棟(座間市1棟、相模原市24棟)

住家床下浸水:112棟(愛川町3棟、相模原市102棟、横浜市5棟、座間市1棟、大和市1棟)

住家一部破損:4棟(相模原市)

土砂崩れ:43件(愛川町3件、相模原市39件、秦野市1件)

道路損壊:41か所(相模原市39か所、愛川町2か所)

停電:川崎市9631戸、横須賀市1200戸、相模原市11175戸、厚木市16戸、横浜市35戸

水道断水:5か所12世帯(相模原市)

橋りょうの落橋:1か所(相模原市)

道路通行止:県道727、76、725、70、515、521、518、513、57、522、52号、国道412号

鉄道:JR御殿場線御殿場・松田間運転見合わせ4本(12:23~14:33)、小田急線特急ロマンスカー一部区間運休(松田・沼津間2本、町田・沼津間2本)

農業被害:農業施設1か所(相模原市)

平成21年3月23日報告

雷雨(熱雷) 寒気の移流 気圧の谷:浸水害 落雷害2008-07-29~2008-07-29 寒気を伴った気圧の谷が通過し、大気の状態が不安定となった。

住家床上浸水:2棟(横浜市港北区)

住家床下浸水:21棟(横浜市港北区)

非住家浸水:7棟(横浜市港北区)

停電:719棟(横浜市青葉区、緑区、神奈川区)

南岸低気圧:その他(雪害)2008-02-03~2008-02-04  3日、日本の南海上を低気圧が発達しながら東北東に進んだ。この影響で県内では広い範囲で雪となり、積雪となった。

人的被害:死者1人(横浜市金沢区。自宅屋根から転落。)、軽傷4人(横浜市栄区、海老名市、箱根町、葉山町。除雪作業中に転倒。)

住家一部損壊:1棟(横須賀市岩戸1丁目。倒木により住家2階の窓ガラス破損。)

(参考)雪の影響による事故713件(人身事故52件(内死亡事故1件)、物件事故661件)神奈川県警交通部交通総務課調べ(負傷者等の正確な人数は不明)

平成19年台風第9号2007-09-05~2007-09-07  台風第9号は、5日午前9時には、中心気圧965hPa、最大風速35m/sまで発達した。 その後、強い勢力を保ったまま時速約20㎞の速さで伊豆諸島の西を北上し、7日午前0時前に静岡県伊豆半島南部に上陸後、7日午前2時頃に神奈川県西部を通過した。

人的被害:行方不明2名(川崎市。多摩川の河川敷から流された。多摩川を見に行くと家を出たまま行方不明)、 強風による負傷者14名(重傷5名(川崎市、平塚市2人、三浦市、相模原市)、軽傷9名(横浜市3名、川崎市4名、三浦市1名、葉山町1名))

住家被害:半壊1棟(横浜市)

一部損壊:54棟(横浜市33棟、箱根町6棟、横須賀市3棟、平塚市2棟、葉山町3棟、真鶴町3棟など)

床上浸水:35棟(川崎市25棟、小田原市2棟、南足柄市3棟、箱根町5棟)

床下浸水:72棟(川崎市30棟、小田原市25棟、南足柄市10棟、相模原市2棟、箱根町5棟)

非住家被害:7棟(土石流により相模原市津久井町神の川ヒュッテ全壊1棟、鎌倉市全壊3棟、半壊1棟、三浦市全壊1棟、二宮町半壊1棟)

道路被害:8件(県道212号横須賀市歩道崩壊、国道135号護岸欠壊、西湘バイパス路面崩壊、箱根新道等)

橋梁被害:1件(松田町の十文字橋が落橋)

河川被害:1件(酒匂川左岸100mにわたり崩壊)

がけ崩れ:9件(小田原市1件、相模原市7件、箱根町1件)

土石流:1件(相模原市津久井町)

停電:36,567世帯(鎌倉市、茅ヶ崎市、相模原市など13市5町)

道路通行止(9月10日継続中のもの):3件(西湘バイパス、湯河原パークウェイ、松田町道)

農業被害:なす被害面積7.8ha、被害金額325万9千円(横浜市、横須賀市、中井町他)

雷雨(熱雷を除く) 寒気の移流:浸水害 落雷害 その他(雨害)2007-07-29~2007-07-29  上空に寒気が流入し、大気の状態が不安定となり、宵のうちから夜遅くにかけて県内の所々で激しい雨が降った。 19時30分から20時30分の1時間に、愛川町付近で約80ミリ、綾瀬市及び藤沢市付近では約70ミリの非常に激しい雨が降った。

建物被害:1棟(相模原市新磯野、雷による火災)

一部損壊:1棟(横浜市港北区篠原)

床上浸水:5棟(伊勢原市1棟、藤沢市1棟、平塚市2棟、茅ヶ崎市1棟)

床下浸水:28棟(伊勢原市1棟、藤沢市8棟、平塚市10棟、茅ヶ崎市4棟、寒川町2棟、相模原市3棟)

停電被害:21600世帯

鉄道被害:小田急線相模大野~海老名で運転見合わせ(~22:40)、JR相模線茅ヶ崎~厚木で落雷により運転停止(19:58~21:15)

道路交通規制:3件(県道70号秦野市蓑毛~秦野市寺山、県道70号清川村煤ヶ谷~宮ヶ瀬、県道515号相模原市津久井町~相模原市相模湖町)

平成19年台風第4号:強雨害 山がけ崩れ害 海上波浪害 その他(雨害)2007-07-14~2007-07-15 台風第4号が関東の南海上を東に進んだ。

建物被害:家屋一部損壊2棟(横浜市戸塚区1棟(倒木による)、横須賀市1棟)

がけ崩れ:3件(葉山町下山口、秦野市渋沢上、横浜市磯子区氷取沢)

土砂崩れ:3件(小田原市国府津2096、小田原市城山3-24-5、小田原市穴部132-5)

土砂流出:5件(横浜市中区、横浜市磯子区、横浜市鶴見区、横浜市南区、横浜市保土ヶ谷区)

道路被害(一部通行止め):2件(秦野市千村(市道827号線)、横浜市緑区(県道真光寺長津田線))

道路通行止:国道1号線箱根町湯本~箱根町元箱根他25箇所

鉄道被害:JR御殿場線、JR東海道線(小田原ー熱海間)、箱根登山鉄道で運転見合わせ

海上交通障害:東京湾フェリー42便欠航

農業被害:とうもろこし被害面積約1.4ha、被害金額2,683千円(綾瀬市1,711千円、海老名市972千円)

寒気の移流 雷雨(熱雷を除く):浸水害 落雷害 ひょう(あられ)害 その他(雨害)2007-05-31~2007-05-31  上空の寒気により大気の状態が不安定となり、県内のところどころで雷を伴った非常に激しい雨となった。川崎市中原区、高津区付近では、17時から18時の1時間に約90ミリの猛烈な雨が降った。

床上浸水:1棟(川崎市中原区)

床下浸水:3棟(川崎市中原区2棟、横浜市旭区1棟)

農作物被害面積:約2.3ha(横浜市約0.2ha、川崎市約2.1ha)

農作物被害金額:510万円(川崎市509万4千円、横浜市6千円)

停電:延べ11,000世帯(横浜市、川崎市、藤沢市、座間市、平塚市、綾瀬市の各市と大磯町の一部)

交通障害:31日午後5時45分頃から約1時間東海道新幹線は品川~新横浜駅間の上下線で多摩川雨量計が規制値の60㎜に達したため、一時運転見合わせ。約7万5千人に影響。 JR横浜線は午後4時45分頃、落雷の影響で運転見合わせ。24本が運休、12本が遅れ、約2万7千人が影響を受けた。

電話不通:3件(横浜市1件、藤沢市1件、大和市1件)

日本海低気圧 寒冷前線:強風害 その他(雨害) 落雷害2007-03-05~2007-03-05  日本海にあった低気圧が発達しながら北東に進み、この低気圧からのびる寒冷前線が本州を通過した。 このため、神奈川県内では、大気の状態が不安定となり、湘南や三浦半島では宵の内から夜半前にかけて1時間に約40㎜前後の激しい雨が降った。 また、県内では、南南西の強い風が吹いた。

人的被害:軽傷者1名(横須賀市芦名)

住家被害:一部損壊3棟(横須賀市)

停電:2,500世帯(鎌倉市、藤沢市)、647世帯(平塚市)19時03分~22時05分の間

道路一時通行止め:県道70号(秦野清川線)清川村煤ヶ谷5172~清川村宮が瀬1548、湯河原パークウエイ全線

1999年以前に発生した気象災害事例

件名現象の期間概要
雷雨:雷 ひょう1935-05-21~1935-05-22

 両日とも中部~関東地方で大気の状態が不安定となり、各地で雷雨発生。21日は三浦半島除き、22日は県内で発生。

 ひょうは大きいもので2cm大。農作物各種に及んだ。稲苗・大麦・小麦・野菜・果樹・煙草葉・桑など。また落雷で家屋10戸焼失。

低気圧:大雨1934-11-02~1934-11-02 低気圧の日本海通過に伴い、関東付近に前線が発生し、大雨。

【県内の観測記録】降水量は、仙石原175mm、平塚169mm、厚木160mm、秦野149mm、戸塚124mm、横浜107mm。

【県内の災害の概要】横浜市内床下浸水765戸。

室戸台風:強風1934-09-21~1934-09-21  室戸台風は、沖縄東方から室戸岬付近(四国)に21日上陸、中部・東北地方通り、三陸沖へ進む。被害は暴風が主。

【県内の観測記録】横浜 SSW25.7m/s、横須賀 SSW26.0m/s、箱根山 SSW44.8m/s。

【県内の災害の概要】死者2人、負傷者21人。家屋全壊32戸、半壊102戸、稲・果樹・桑・そば等に被害。

雷雨:ひょう1934-05-01~1934-05-01 津久井地方から相模川沿いに雷南下し、相模川沿いの地方で降ひょうによる農作物に被害あり、平塚付近で顕著。
雷雨:ひょう1933-05-01~1933-05-01

 雷雨が昼前から夜半前にかけて前後6回にわたり県内各地を襲う。

 降ひょうは鶏卵大直径6cm、約100g強あり、普通で、大豆大(1.3cm位)。降ひょうによる被害はとくに川崎市内で野菜・桃・梨・いちじく等農作物、横浜市は窓ガラスの破損多い。

高気圧:少雨1933-04-01~1933-09-30 春は移動性高気圧、夏は太平洋高気圧におおわれる。水稲移植不能他農作物被害大。水不足深刻の年、10月中旬台風により解消。

【県内の観測記録】横浜の降水量は、4月131.3mm、5月68.9mm、8月36.1mm、7月35.2mm、8月80.7mm、9月75.1mm。

台風:大雨 強風1932-11-13~1932-11-15 台風が沖縄東方から八丈島西方を通り、房総半島南端上陸し三陸沖へ進む。 県北西山岳部と三浦半島で大雨。秦野・足柄上地方中心に風の被害多い。

【県内の観測記録】降水量は、上野田303.6mm、葉山209.7mm、追浜159.2mm。横浜では、降水量164.0mm、NNW36.3m/s。

【県内の災害の概要】死者26人、負傷者94人。家屋全壊2,156戸、半壊4,416戸、床上浸水332戸、農作物被害多大。

低気圧:大雨1932-09-09~1932-09-10 日本海の低気圧からの前線による局地的な豪雨。

【県内の観測記録】降水量は、横浜を中心として川崎154.5mm、厚木139.0mm。

【県内の災害の概要】死者7人、行方不明者1人、負傷者5人。家屋全壊13戸、半壊8戸、床上浸水98戸、床下浸水6,519戸、がけ崩れ30か所。

台風:大雨 強風1931-10-13~1931-10-13 台風が沖縄付近から四国南端をかすめて紀伊半島上陸、東海道沿い県北方・茨城県を経て三陸沖へ進む。

【県内の観測記録】降水量は、上溝226mm、媒ヶ谷199mm、秦野175mm、溝ノ口175mm、川崎170mm。横浜では、降水量116.4mm、S17.5m/s。

【県内の災害の概要】前月の大雨、上旬の長雨と今回の大雨で被害拡大。家屋全壊12戸、半壊8戸、床上浸水167戸、床下浸水3,809戸、堤防決壊31か所、その他田畑浸水多い。

台風・低気圧:大雨1931-09-26~1931-09-27  台風が対馬海峡から日本海・北海道を通過。また、山梨県から県北部に低気圧が発生し、大雨。

【県内の観測記録】降水量は、媒ヶ谷(愛甲郡)348.2mm、平塚284.1mm、剣ケ崎257.0mm、戸塚230.0mm、厚木203.0mm、横浜170.0mm。

【県内の災害の概要】小鮎川(厚木)流域被害多く、横浜.横須賀でがけ崩れ多い。死者15人。家屋全壊18戸、半壊15戸、床上浸水1,366戸、床下浸水10,119戸、橋梁流失18か所、山・がけ崩れ67か所。

低気圧:強風 波浪1931-02-06~1931-02-06 低気圧が東海道沖から八丈島の南を通過。

【県内の観測記録】横須賀では、W14.5m/s。

【県内の災害の概要】久里浜で漁船数隻沈没、死者2人、行方不明者14人。

台風:大雨1929-10-25~1929-10-26 台風が沖縄東方から紀伊半島沖・東海道沖・伊豆半島南端・房総半島南部を通り三陸沖へ進む。 台風中心が紀伊半島沖に達した頃、遠州灘に副低気圧が発生し、東海道沖から県内を通り三陸沖へ進む。

【県内の観測記録】降水量は、鳥屋385.9mm、西田原(秦野) 380.0mm、厚木324.0mm、箱根295.0mm、三浦半島南部では60mm内外であった。 横浜では、降水量208.5mm、NNW19.3m/s。

【県内の災害の概要】死者7人、行方不明者1人、負傷者13人、家屋全壊16戸、半壊20戸、床上浸水505戸、床下浸水5,510戸、堤防決壊26か所、橋梁流失18か所。

台風:大雨 強風1929-09-09~1929-09-10  台風が9日に八丈島南沖から房総半島沖を進む。別の台風が、沖縄南大東島付近から紀伊半島沖(10日)・伊豆半島南端・東京湾・銚子の北方通り三陸沖へ進む。

【県内の観測記録】降水量は、城ケ島362.8mm、鳥屋276.5mm、大山256.1mm、上溝212.0mm、戸塚178.6mm。 横浜では、降水量207.8mm、NNW28.6m/s。

【県内の災害の概要】県央・西部で被害大。家屋全壊12戸、半壊14戸、床上浸水56戸、床下浸水3,676戸、山・がけ崩れ16か所。

高気圧:霜 低温1929-05-05~1929-05-06  高気圧。寒冷高気圧で6日朝、最低気温戸塚3.0℃、川崎・鎌倉3.5℃、二宮4.0℃、平塚4.8℃。川崎市中心に桑被害、全滅の所あり。
台風:大雨 強風1928-10-07~1928-10-08  台風が鳥島西方から伊豆半島南端・東京湾(横浜付近)・銚子西方・鹿島灘を通り、東北地方沿岸沖を北東進しオホーツク海へ進む。

【県内の観測記録】降水量は、鳥屋383.6mm、上野田351.3mm、玄倉244.0mm、戸塚198.5mm。横浜では、降水量128.4mm、ENE22.5m/s。

【県内の災害の概要】浸水家屋横浜1,600戸余、鎌倉345戸。

台風:大雨1927-09-13~1927-09-14  台風が沖縄付近を北上、九州西方上陸、四国・紀伊半島・東海道沖・伊豆半島・県内を通り鹿島灘へ進む。

【県内の観測記録】降水量は、大山159.0mm、上溝148.0mm、溝ノ口145.3mm、鳥屋13mm、横浜78.9mm。

【県内の災害の概要】浸水家屋1,720戸。

雷雨:雷1927-08-11~1927-08-11 雷雨。大井町(足柄上郡)落雷あり、死者2人。
雷雨:竜巻 雷 ひょう1927-07-18~1927-07-19  県内一部除き雷雨発生。降ひょう地域は、18日は横浜から鎌倉方面、19日は津久井・小田原方面にあり、両日とも大豆大から鶏卵大のものあり。

【県内の観測記録】降水量は、18日は、横浜21.9mm、中野63mm、戸塚24mm、厚木19mm、松田6mm。 19日は、横浜16.1mm、厚木76mm、松田39mm、中野25mm、戸塚21mm。

【県内の災害の概要】感電死2人。野菜・桑葉被害。

低気圧:大雪1927-03-13~1927-03-13 低気圧が南岸を通過。

【県内の観測記録】横浜では、積雪8cm、NNW13.8m/s。

【県内の災害の概要】馬入川付近で電柱20柱倒壊送電中断、横浜市内電話親300か所不通。

高気圧:低温1927-01-21~1927-01-25 高気圧が大陸から張り出し、強い寒気入る。水道管被害あり。

【県内の観測記録】最低気温24日箱根 -13.5℃、戸塚 -12.6℃、上溝 -11.0℃、秦野 -10.8℃、平塚 -9.6℃、横浜 -8.2℃。

台風:大雨 強風 波浪1926-09-04~1926-09-04 台風が沖縄南大東島付近から紀伊半島に上陸、東海地方・北関東・東北地方から三陸沖へ進む。

【県内の観測記録】降水量は、湯河原103mm、箱根94mm、上溝80mm、厚木60mm、横浜18.6mm。横須賀では、降水量13mm、S18.6m/s。

【県内の災害の概要】沿岸部の横浜・川崎・横須賀・三崎と箱根方面で被害多い。死者3人、小型船沈没6隻。

低気圧:大雨1926-05-21~1926-05-23 低気圧が日本海と南岸を進む。降水量は県西部山岳と東部で多い。

【県内の観測記録】降水量は、鳥屋162mm、横須賀156mm、三崎135mm、上溝122mm、横浜157.9mm。

【県内の災害の概要】横浜・横須賀市内浸水家屋多く、219戸。

台風:大雨1925-09-30~1925-10-01  台風が沖縄南大東島東方から四国沖・東海道沖・房総半島沖を通り三陸沖へ進む。降水量は県北西部と東部で多く、横浜・横須賀被害大。

【県内の観測記録】降水量は、鳥屋542.3mm、藤沢430.0mm、横浜274.2mm。

【県内の災害の概要】死者28人、負傷者20人。家屋全壊67戸、半壊116戸、床上浸水1,591戸、床下浸水10,732戸。

台風:大雨 強風1924-09-16~1924-09-17  台風が紀伊半島沖から房総半島南端をかすめ三陸沖へ進む。

【県内の観測記録】降水量は、相模川以西で200~300mm、以東で120~200mm。横浜では、降水量126.0mm、NE17.2m/s。

【県内の災害の概要】死者2人、家屋流失6戸、床上浸水900戸余、床下浸水3,105戸以上、鉄道は東海道組・横浜線で一時不通。

台風・前線:大雨 強風 波浪1922-08-23~1922-08-26  台風が小笠原方面から北上し、東海道沖経て三浦半島・房総半島をかすめて三陸沖へ進む。その後、前線が南下し(25~26日)、活動が活発化して再び大雨となる。

【県内の観測記録】降水量は、箱根902.6mm、鳥屋551.4mm、与瀬471.0mm、秦野435.4mm、上溝333.4mm、横浜220.8mmで、西部地域で多い。 横浜では、E18.8m/s(瞬間風速26.8m/s)、最低気圧964.2hPa。

【県内の災害の概要】死者8人、負傷者13人。家屋全壊101戸、半壊92戸、流失14戸、床上浸水383戸、床下浸水1,762戸、船舶流失・沈没28隻、橋梁流失7か所。

雷雨:雷1922-07-26~1922-07-26 秩父方面雷雲発生し、南東進。県下ほぼ全域で雷鳴。

【県内の観測記録】降水量は、松田93.0mm、厚木69.5mm、上溝65.0mm、川和64.5mm、横浜30.1mm。

【県内の災害の概要】横浜港と大岡川(横浜)河口付近の船に落雷し、死者 3人。桜木町の変電所に落雷し、市電止まる。

雷雨:ひょう1921-11-01~1921-11-01  気圧の谷の中で、富士山麓に雷雲発生し、東進。箱根・小田原・平塚方面の地域で降ひょう発生。 降ひょう区域は狭かったものの、1.5cm大のひょうで、平塚・大磯・二宮では、野菜・稲等同年10月29日を上回る被害。

【県内の観測記録】降水量は、横浜3.7mm、平塚14.7mm、箱根3.6mm。

雷雨:雷 ひょう1921-10-29~1921-10-29  県内全域で雷雨。降ひょう域は箱根・伊勢原・麻溝(相模原)を結ぶ線より南側。雨量は少ない。

【県内の観測記録】降水量は、横浜10.6mm、川崎11.0mm、藤沢16.6mm。

【県内の災害の概要】県南部と東部で被害多い。小豆~大豆大のひょうで、野菜・稲等収穫皆無地域あり。落雷7か所、国電不通。

台風:大雨 強風1921-10-09~1921-10-10  台風が沖の鳥島方面から北東進し、八丈島南海上・房総半島南沖を通り三陸沖へ進む。台風の動きは遅く、強風・降水時間とも同一状況持続。

【県内の観測記録】降水量は、大山271.0mm。湯本270.3mm、戸塚227.8mm、藤沢216.0mm、横須賀206.0mm、横浜217.5mm。

【県内の災害の概要】三浦半島で被害多く、死者3人。

雷雨:大雨1921-08-22~1921-08-23 箱根方面で雷雨が発生し、県西部で大雨・落雷。

【県内の観測記録】降水量は、小田原226mm、松田170mm、湯本134mm、真鶴112mm。

【県内の災害の概要】足柄下郡片浦村米神(小田原市)で土砂流出、死者7人。

台風:大雨1920-09-29~1920-09-30 台風が四国沖・紀伊半島沖から房総半島南端をかすめて三陸沖へ進む。県東部で大雨となる。

【県内の観測記録】降水量は、横浜306.3mm(30日262.5mm)、戸塚511.2mm、藤沢375.4mm、川和320.4mm、鎌倉306.2mm。

【県内の災害の概要】死者65人(横浜がけ崩れ等で44人)、負傷者42人。 家屋全壊177戸、半壊150戸、流失23戸、床上浸水3,544戸、床下浸水12,147戸、堤防決壊28か所、橋梁流失80か所。

台風:大雨1920-08-03~1920-08-05  台風が沖縄東方・四国沖を経て紀伊半島に上陸、東海道沿いに県北方を通り、鹿島灘へ進む。県北西部で大雨の被害大、山北町三保で山津波発生。

【県内の観測記録】降水量は、箱根358.6mm、鳥屋297.8mm、秦野297.2mm、中野286.8m、小田原276.8mm、横浜47.2mm。

【県内の災害の概要】死者14人、行方不明者4人。家屋全・半壊21戸、流失26戸、床上浸水69戸、床下浸水334戸、橋梁流失15か所、堤防決壊33か所。

高気圧:霜 低温1920-04-24~1920-04-24  高気圧に覆われる。シベリアから南下した寒気の影響を受ける。 横浜や三浦半島および沿岸部を除いて降霜。

【県内の観測記録】青山・秦野-0.4℃、上溝0.1℃、厚木1.0℃、横浜4.0℃。

【県内の災害の概要】綾瀬で早生桑全滅、他津久井から西部・県央・東部地域まで被害あり。

雷雨:雷 ひょう1919-10-01~1919-10-01  山梨県東部と東京西部から県下全域で雷雨。強雷域は津久井・愛甲・高座地方から県東部の横浜・川崎。 ひょうは大豆大位で、横浜市日吉付近で、早生稲・野菜等に被害大。
雷雨:雷1919-06-01~1919-06-01  雷雲は東京西部から津久井方面・県東部を経て東京湾へ。落雷のため保土ヶ谷で感電死1人。横浜では、降水量22.2mm、ESE 4.3m/s。
雷雨:雷 ひょう1919-05-25~1919-05-25  山梨県方面で発雷。雷雲は東進し、県北西部から横浜市を通り、東京湾へ進む。 ひょうにより、厚木市中心に大麦・小麦・桑に被害。
台風:大雨 強風 波浪1918-09-23~1918-09-24  台風が沖縄南大東島付近を通り、静岡県浜松付近に上陸、中部地方から東北日本海沿岸・北海道西部を経てオホーツク海へ進む。 県北西山岳部と箱根で大雨。

【県内の観測記録】降水量は、鳥屋237.4mm、青山1..872mm、箱根170.5mm、横須賀117.5mm、横浜101.8mm。

【県内の災害の概要】家屋全・半壊20戸、床上浸水474戸、床下浸水1,183戸、堤防決壊15か所、船舶流失5隻。

台風:大雨 強風 高潮1917-09-30~1917-10-01  台風が沖縄南大東島付近を通り、駿河湾から沼津付近に上陸、県北西部・東北南部・北海道東部を経てオホーツク海へ進む。

【県内の観測記録】横浜では、最低気圧953.8hPa、SSW22.9m/s。 降水量は、湯本305.0mm、鳥屋300.2mm、箱根294.0mm、与瀬289.5mm、大山218.2mm、上溝182.0mm、横浜164.4mm。

【県内の災害の概要】県央から西部の河川決壊と大潮と満潮時が重なり北西部を通ったため高潮発生。検潮所検潮儀破損す。東京湾で高潮被害大。 死者58人、行方不明者2人、負傷者133人。 家屋全壊1,475戸、半壊1,853戸、流失149戸、床上浸水9,921戸、床下浸水12,675戸、堤防決壊54か所、橋梁流失41か所、船舶流失640隻。

高気圧:霜 低温1917-04-26~1917-04-26

 24~25日は低気圧により丹沢山地降雪となったが、26日は高気圧に覆われた。

 最低気温は、上溝0.0℃、戸塚0.3℃、川和0.7℃、厚木1.0℃、藤沢1.4℃、横浜3.8℃。県央から東部にかけて桑に被害。

台風:大雨 強風1916-07-29~1916-07-29台風が八丈島南東から房総半島を通り、県内に上陸し、中部地方から日本海へ進む。

【県内の観測記録】横浜では、最大風速 NNE20.3m/s、降水量76.2mm。

【県内の災害の概要】堤防決壊12か所。

高気圧:霜 低温1916-05-09~1916-05-09  高気圧に覆われる。最低気温は鳥屋0.2℃、与瀬2.1℃、秦野2.2℃、上溝2.5℃、川和3.7℃、横浜6.5℃。 鳥屋・川和方面では、桑・甘藷に被害。
低気圧:強風1916-02-28~1916-02-29 低気圧が九州・四国・紀伊半島・東海道を横断し、関東北部から鹿島灘へ進む。

【県内の観測記録】降水量は、与瀬179.9mm、大山169.0mm、溝ノ口165.8mm、小田原161.0mm、厚木141.2mm。横浜では、68.8mm、S13.2m/s。

【県内の災害の概要】風は海上で29日時々南の風強まり、相模湾で漁船破損・沈没17隻、死者5人。

台風:波浪1914-10-01~1914-10-01  台風が九州南沖から紀伊半島南部・東海道沿岸(沼津付近)・神奈川県北方を通り、茨城県を経て鹿島灘へ進む。 南西強風により、大磯海岸から三浦半島西海岸にかけて波高く、江ノ島西岸で漁船沈没・流失20隻、行方不明者10人。
台風:大雨1914-09-13~1914-09-14  台風が紀伊半島南西から四国西部に上陸し、中国地方・能登半島・日本海沿岸・東北北部・北海道東部を経てオホーツク海へ進む。県北西部で降水量が多い。

【県内の観測記録】降水量は、鳥屋393.6mm、秦野364.1mm、松田363.5mm、大磯361.5mm、箱根355.6mm、横浜226.5mm。

【県内の災害の概要】死者4人。床上浸水635戸、床下浸水4,117戸。

台風:大雨 強風 高潮1914-08-29~1914-08-30

 台風が八丈島南西方から静岡県浜松付近に上陸し、佐渡ケ島付近から東北北部を経て三陸沖へ進む。

 西部で降水量が多く、早川、酒匂川付近被害大。沿岸では高潮発生。

【県内の観測記録】降水量は、箱根675.3mm、鳥屋512.1mm、大山417.2mm、秦野295.3mm、横浜173.5mm。

【県内の災害の概要】死者4人、行方不明者1人。家屋全壊20戸、半壊45戸、床上浸水3,873戸、床下浸水4,385戸、堤防決壊51か所、橋梁流失15か所。

台風:大雨 強風 波浪1914-08-12~1914-08-13  台風が鳥島西方から静岡県沼津付近に上陸し、北関東・東北南部を経て三陸沖へ進む。

【県内の観測記録】降水量は、箱根533.6mm、大山338.2mm、与瀬325.5mm、松田272.0mmなど、西部で多い。横浜では、降水量83.6mm、E23.6m/s。

【県内の災害の概要】西部・北部で被害大。多摩川上流の青梅で降水量238.2mmとなり、再び、六郷橋流失。死者6人、行方不明者1人。 家屋全壊27戸、半壊47戸、床上浸水369戸、床下浸水1,369戸、橋梁流失85か所、堤防決壊83か所。

台風:大雨1913-08-26~1913-08-27 台風が八丈島付近から房総半島・鹿島灘・東北・北海道を経て日本海北部へ進む。

【県内の観測記録】横浜では、最低気圧969.4hPa、最大瞬間風速 NE26m/s、降水量180.4mm。降水量は、山岳200~300mm、平野部100~200mm。

【県内の災害の概要】床上・床下浸水不明、橋梁流失19か所(六郷橋含)、堤防決壊147か所。

低気圧:大雪1912-12-28~1912-12-29 低気圧が南岸を通過する。12月としてはまれな大雪。

【県内の観測記録】箱根48cm、与瀬27cm、川和24cm、鳥屋21cm、溝ノ口18cm、上溝18cm、横浜12cm。

【県内の災害の概要】電信電話一時不通、停電多し。

台風:大雨 強風1912-09-22~1912-09-23 台風が沖縄付近から四国に上陸し、若狭湾から日本海を経て北海道を進む。

【県内の観測記録】横浜では、SSW20.0m/s、21~23日の降水量147.2mm。

【県内の災害の概要】死者6人。家屋全壊72戸、半壊47戸、橋梁流失18か所。

赤潮1912-09-05~1912-09-08  5日は横浜市杉田沿岸、7日は東京湾南部夏島から第二海堡、猿島、沖ノ瀬方面、8日は横浜港内に現象現れ、斃死魚多数。
台風:波浪1912-08-31~1912-09-01  台風が八丈島の東方から房総半島沖を経て三陸沖へ進む。国府津付近から西の相模湾で大波。

【県内の災害の概要】家屋全壊96戸、半壊117戸、流失13戸、床上浸水209戸、床下浸水754戸、堤防決壊16か所、船舶流失・沈没39隻。

雷雨:ひょう1912-07-21~1912-07-21  雷雨。降ひょう区域は川崎市北部、稲田・生田・高津等で、9cm大のひょうあり。梨・稲・ナス・里芋・ゴマ等被害大。
前線:大雨1911-08-09~1911-08-10  関東南岸に前線が停滞し、台風が沖縄南東海上を北西に進む。前線の活動が活発となる。

【県内の観測記録】降水量は、県西部250~290mm、東部70~150mm、横浜96.2mm。

【県内の災害の概要】死者5人。床上・床下浸水不明、橋梁流失133か所、堤防決壊161か所、山・がけ崩れ379か所。

台風:大雨 強風 高潮1911-07-25~1911-07-26  台風が沖縄東方から静岡県沼津付近に上陸し、県西部・東北南部を通り三陸沖へ進む。 南東風と満潮時が重なり、高潮。

【県内の観測記録】降水量は箱根・丹沢で350mm。横浜では、降水量160.7mm、SE20.4m/s。

【県内の災害の概要】死者29人、行方不明者15人、負傷者57人。家屋全壊367戸、半壊354戸、床上浸水2,200戸、床下浸水3,779戸、堤防決壊156か所、橋梁流失132か所、 船舶流失・沈没758隻、田畑流失・埋没967反歩、浸水34,605反歩。山・がけ崩れ229か所。

雷雨1911-07-14~1911-07-14

 甲信地方で発生した雷雲が南東進し、雷雨となる。雷雲は、相模川沿いと多摩川沿いを下流域へ移動。

 高座郡・津久井郡で落雷。死者2人、1戸全焼。

台風:強風 波浪1911-06-01~1911-06-01  台風が沖縄から九州南部へ上陸し、四国・近畿・中部地方を通り、宮古付近(東北)から三陸沖へ進む。

【県内の観測記録】横浜では、SSW21.6m/s、18~19日の降水量29.7mm。

【県内の災害の概要】死者15人、行方不明者6人、負傷者52人。家屋全壊126戸、半壊93戸、船舶流失・沈没24隻。

雷雨:ひょう1911-05-24~1911-05-24  雷雲は東京西部から多摩川沿いに南東進し東京湾へ進む。降水量は、横浜5.8mm、溝ノ口5mm内外、川和0.3mm。 ひょう1.5cm大から1cm。川崎市多摩沿いで、梨・桃・麦被害大。
台風・前線:大雨 波浪1910-08-01~1910-08-14  オホーツク海高気圧が優勢で、梅雨前線が停滞する。 台風は沖縄付近から紀伊半島沖を進み、10日に関東南沖から三陸沖へ進む。また、別の台風が九州南海上から13日沼津付近に上陸し、関東地方を通り東北地方で消滅。

【県内の観測記録】1~14日の降水量は、箱根1,500mm 、山岳部で1,000mm、平野部500~600mm。横浜では、降水量540.7mm。

【県内の災害の概要】死者37人、行方不明者2人、負傷者19人。 家屋全壊45戸、半壊94戸、床上浸水3,557戸、床下浸水10,486戸、堤防決壊447か所、橋梁流失339か所、山・がけ崩れ2,258か所、田畑流失・埋没878反歩、浸水12,208反歩。 三浦半島除き記録的大雨で各地被害大。

赤潮1910-07-03~1910-07-05 赤潮が鎌倉・江ノ島方面で発生。
赤潮1910-06-22~1910-06-25 少雨。赤潮が横浜から三浦半島の東京湾沿岸で発生。斃魚・浮魚多く、金沢区以南生篭の魚皆死。

【県内の観測記録】横浜の6月の降水量は、上旬52.8mm、中旬54.0mm、下旬9.8mm。

低気圧:大雨1909-09-26~1909-09-27 低気圧が南岸を通過する。鎌倉から戸塚にかけて大雨となる。

【県内の観測記録】降水量は、戸塚300.9mm、横浜143mm、横須賀67.4mm。

【県内の災害の概要】死者1人。床上浸水89戸、床下浸水101戸、橋梁流出・破損53か所、山・がけ崩れ57か所。

低気圧:大雨1908-09-29~1908-09-30 低気圧が南岸を通過する。県央厚木を中心とした大雨となる。

【県内の観測記録】降水量は、大山・丹沢方面200~230mm、横浜100mm。

【県内の災害の概要】相模川、鶴見川等で堤防決壊・破損45か所。

台風:強風1908-08-07~1908-08-08 台風が沖縄東方から紀伊半島に上陸し、伊勢湾・中部地方・佐渡ケ島付近を通り日本海へ進む。

【県内の観測記録】横浜では、最大風速S13.6m/s。

【県内の災害の概要】死者1人。箱根塔ノ沢で旅館全壊等、家屋全壊30戸。

台風:大雨 波浪1907-09-17~1907-09-18 台風が東海道沖から伊豆半島をかすめ三崎付近を通り、東京湾・茨城県を経て鹿島灘へ進む。

【県内の観測記録】降水量は、湯本400.1mm、大山270.9mm、厚木239.3mm、小田原223.8mm、横浜194.8mm、西部で多い。

【県内の災害の概要】死者14人、床上浸水586戸、床下浸水3,203戸、橋梁流失112か所、堤防決壊111か所、前月被害未補修あり、被害増大。

台風:大雨 強風 波浪1907-08-23~1907-08-26 南方沖の動きの遅い2個の台風。1個は南方沖消滅し、1個は東方海上へ進む。

【県内の観測記録】21~27日の降水量は、北西部で250~300mm、山岳部は500mm以上。横浜では163.6mm。隣県山梨県東部では500~700mmの大雨となり、相模川流域被害大。

【県内の災害の概要】死者51人、行方不明者2人。家屋全壊34戸、半壊56戸、床上浸水6,269戸、床下浸水6.250戸、橋梁流失230か所、堤防決壊213か所等。 横浜・横須賀・三浦半島除き被害あり。

雷雨:雷1907-06-15~1907-06-15 雷雨。県北部から多摩川沿いと相模川流域に沿うものあり。上溝で落雷で死者1人。他4か所落雷あり。
雷雨:雷 ひょう1907-05-13~1907-05-14

 両日山梨県で発生した雷雲が県北部を西から東へ移動し、雷雨となる。

 13日は落雷、松田で全焼7戸、半焼8戸。14日の降ひょうは、津久井、座問、川和で大豆・小豆大あり、桑他農作物に被害大。

低気圧:竜巻 雷 ひょう1907-04-11~1907-04-11

 低気圧が南岸と日本海を進む。南岸低気圧に伴い、山梨県で発生した雷雲が県北西部に入り南東進し、横浜付近から海上へ。

 綾瀬ではたつ巻により全壊7戸、小破10数戸。

 降ひょうは、愛甲郡から横浜に至る狭長帯で発生、直径3.3cm大もあり、野菜、桑の被害大。横浜では落雷あり。

低気圧:強風1907-03-23~1907-03-23

 低気圧が南岸を東へ進む。横浜では、NNW14.0m/s。小田原以南の沿岸海上で船舶遭難。沈没帆船3隻、漁船4隻、溺死者3人。

台風:大雨 強風 波浪1906-08-24~1906-08-24

 台風が鳥島西方から関東南海上、房総半島沖を通り三陸沖へ進む。雨は東部と沿岸部で多い。

【県内の観測記録】降水量は、藤沢250mm、川和215mm、戸塚202mm、大磯190mm、小田原156mm、横浜160mm。横浜では、NNE20.6m/s。

【県内の災害の概要】死者3人。床上・床下浸水不明。橋梁は鶴見川、片瀬川、柏尾川、花水川で流失・破損多く、総流失77か所、破損204か所。 横浜港強風による被害は沈没・流失34隻。

低気圧:大雨1906-07-14~1906-07-15

 低気圧が南岸と日本海を通過した。県西部で大雨となり、津久井地方で被害大。

【県内の観測記録】12~16日の降水量は、中野389.3mm、松田257.5mm、横浜102.3mm。

【県内の災害の概要】死者1人。床上・床下浸水不明、橋梁流失・破損99か所、堤防決壊・破損62か所、山・がけ崩れ50か所。

台風・雷雨:大雨1904-07-08~1904-07-12

 台風は紀伊半島に上陸後、中部地方から佐渡ケ島の西を通り、東北北部・北海道東部を通過しオホーツク海へ進む。

 また、台風通過後の11~12日に、雷雨が発生した。県中部から北西部で大雨となった。

【県内の観測記録】降水量は、この間、厚木484.1mm、中野423.2mm、松田423.1mm、横浜119mm。

【県内の災害の概要】死者7人、行方不明者1人。床上浸水878戸、床下浸水不明、橋梁流失339か所、破損792か所、堤防決壊410か所、田畑流失4,498町歩、山・がけ崩れ1,360か所。

低気圧:大雨1903-10-02~1903-10-02 低気圧が南岸を通過した。

【県内の観測記録】降水量は横須賀248mm、宮ノ下199mm、神奈川188mm、藤沢161mm、小田原158mm、横浜151.5mm。

【県内の災害の概要】死者25人。床上浸水722戸、床下浸水1,553戸、橋梁流失・破損131か所。

台風:大雨1903-09-23~1903-09-23 台風が四国沖から浜松西方に上陸し、東北・北海道からオホーツク海へ進む。

【県内の観測記録】降水量は箱根180mm内外、横須賀150mm、横浜166.1mm。

【県内の災害の概要】死者1人。

低気圧:大雨1903-07-07~1903-07-08 低気圧が日本海沿岸を北東進する。

【県内の観測記録】降水量は箱根200mm以上、小田原・松田150mm以上、その他100~130mm、横浜126.3mm。

【県内の災害の概要】死者3人。

雷雨:ひょう1903-05-26~1903-05-26  雷雨が長野県地方に発生し、南東進後、県下全般で発雷。川崎大師河原・横浜戸塚など県東部を中心に降ひょうとなり、大豆・小豆大のひょうが降る。果物(梨・ぶどう)被害大。
台風:強風 高潮1902-09-28~1902-09-28  台風は28日に八丈島西方から房総半島南端・東京湾・新潟付近を通り、日本海へ進む。また、別の台風が同日紀伊半島に上陸し、福井付近から日本海へ進む。

【県内の観測記録】横浜では、最低気圧960.6hPa、最大風速34.1m/s、降水量は県内70mm最多。

【県内の災害の概要】高潮被害大。死者60人、行方不明者12人。船舶流失136隻、家屋流失773戸、床上・床下浸水1,660戸。

台風:波浪1902-09-05~1902-09-06  台風が東シナ海から朝鮮半島南部を経て日本海へ進む。その後、四国沖から九州に上陸し、中国地方西部を通り日本海へ進む。

【県内の観測記録】相模湾西部で波高く、最高波小田原・早川付近約6m。

【県内の災害の概要】小田原中心に被害大。全半壊35戸、流失5戸、床上浸水41戸、床下浸水218戸。

台風:大雨 波浪1902-08-07~1902-08-10  台風は九州に上陸後、中国地方から日本海へ進む。低気圧は南岸東進。

【県内の観測記録】7~8日の降水量は、横浜142mm、湯本489mm、宮ノ下395mm、小田原352mm、中野315mm、松田312mm。

【県内の災害の概要】死者10人。床上浸水479戸、床下浸水不明、橋梁流失200か所、堤防決壊259か所、山・がけ崩れ多し。

冬型:霜 低温1902-04-11~1902-04-12 冬型の気圧配置となり、丹沢山で降雪。12日に降霜。

【県内の観測記録】横浜では、最低気温が-0.5℃(12日)。

【県内の災害の概要】桑・茶被害大。

低気圧:大雨1901-12-25~1901-12-26 低気圧が伊豆諸島八丈島付近から房総半島沖を経て三陸沖へ進む。

【県内の観測記録】降水量は、西部で150~200mm。横浜では25日~27日の降水量が81.4mm。

【県内の災害の概要】相模川支流・酒匂川・川音川等で、橋梁・堤防被害が多数発生。橋梁流失10か所。

台風:強風1900-09-28~1900-09-28 台風は静岡県浜松市付近に上陸し、東京北部を通り北東進し、三陸沖へ進む。

【県内の観測記録】横浜では09時の風速SSW23.2m/s、降水量201mm。

【県内の災害の概要】家屋全壊10戸、半壊13戸。

台風:大雨 強風 高潮1899-10-07~1899-10-07 台風は伊豆半島に上陸し、横浜をかすめて三陸沖へ進む。

【県内の観測記録】横浜では、最低気圧957.8hPa、NW20.4m/s。

【県内の災害の概要】高潮・高波被害は三崎付近で最大。他、湘南海岸鎌倉から小田原にかけて発生。全壊51戸、流失60戸、床上浸水182戸、床下浸水196戸。

台風:大雨 強風 波浪1898-09-06~1898-09-07 台風は静岡県浜松市付近に上陸し、北関東・東北南部から三陸沖へ進む。

【県内の観測記録】降水量は、津久井中野で200mm以上、その他は50~100mm。横浜では、降水量61.2mm、最大風速SSW19.5m/s。

【県内の災害の概要】相模川下流被害大、橋梁流失・破損174か所、死者2人、行方不明者1人。全壊74戸、流失13戸。

低気圧:大雨1898-06-05~1898-06-05 低気圧が太平洋側と日本海側を通過。

【県内の観測記録】降水量は、足柄上・下郡は300mm以上、津久井郡・厚木は200mm以上。横浜では、4日17時~5日19時の降水量160.6mm。

【県内の災害の概要】死者10人、床上・床下浸水1.390戸、堤防決壊・破損、山・がけ崩れ多数。

台風:大雨 強風 波浪1897-09-08~1897-09-09 台風が静岡県遠州灘に上陸し、東京北部から茨城県を通り三陸沖へ進む。

【県内の観測記録】西部の降水量150mm以上。横浜では、8日02時~9日07時の降水量137mm、最大風速SW20.9m/s。

【県内の災害の概要】死者3人

低気圧:大雨1896-09-04~1896-09-12 本州中部に前線が停滞し、前線上を低気圧が通過し、西部で大雨となった。

 相模川、酒匂川増水、堤防多数決壊。

 松田・国府津間汽車止まる。

【県内の災害の概要】死者1人

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  • 横浜地方気象台 防災担当(窓口)045-621-1999(平日9時~17時)