特別警報・警報・注意報の発表基準

 岐阜地方気象台は、大雨や強風などの気象現象によって災害の起こるおそれがあるときに「注意報」を、重大な災害の起こるおそれがあるときに「警報」を発表して、注意や警戒を呼びかけます。さらに警報基準をはるかに超える数十年に一度の大雨などが予想され、 重大な災害の危険性が著しく高まった場合は「特別警報」を発表して、最大限の警戒を呼びかけます。警報や注意報は関係行政機関、都道府県や市町村へ伝達され防災活動等に利用されるほか、市町村や報道機関を通じて地域住民の方々へ伝えられます。

市町村等をまとめた地域ごとの一覧表

一次細分区域 美濃地方 飛騨地方
市町村等をまとめた地域 岐阜・西濃 東濃 中濃 飛騨北部 飛騨南部
特別警報 大雨 台風や集中豪雨により数十年に一度の降雨量となる大雨が予想される場合→雨に関する各市町村の50年に一度の値一覧
暴風 数十年に一度の強度の台風や同程度の温帯低気圧により暴風が吹くと予想される場合
暴風雪 数十年に一度の強度の台風と同程度の温帯低気圧により雪を伴う暴風が吹くと予想される場合
大雪 数十年に一度の降雪量となる大雪が予想される場合→各地の50年に一度の積雪深と既往最深積雪深一覧
警報 大雨 区域内の市町村で別表1の基準に到達することが予想される場合
洪水 区域内の市町村で別表2の基準に到達することが予想される場合
暴風(平均風速) 17m/s
暴風雪(平均風速) 17m/s  雪を伴う
大雪(12時間降雪の深さ) 平地  20㎝
山地  50㎝
平地  20㎝
山地  20㎝
平地  30㎝
山地  50㎝
平地  30㎝
山地  50㎝
山地  30㎝
注意報 大雨 区域内の市町村で別表3の基準に到達することが予想される場合
洪水 区域内の市町村で別表4の基準に到達することが予想される場合
強風(平均風速) 12m/s
風雪(平均風速) 12m/s  雪を伴う
大雪(12時間降雪の深さ) 平地  10㎝
山地  30㎝
平地  10㎝
山地  10㎝
平地  10㎝
山地  30㎝
平地  20㎝
山地  30㎝
山地  20㎝
落雷等により被害が予想される場合
融雪 融雪により災害が発生するおそれのある場合
濃霧(視程) 100m
乾燥 最小湿度 25%で、実効湿度 60%
なだれ [1]24時間降雪の深さが30㎝以上で積雪が70㎝以上になる場合
[2]積雪の深さが70㎝以上あって、日平均気温が2℃以上の場合
[3]積雪の深さが70㎝以上あって、降雨が予想される場合
低温 冬季  平野部:-5℃以下
冬季  平野部以外:-9℃以下
冬季  -12℃以下(六厩、宮之前は除く)
早霜・晩霜期に最低気温3℃以下
着氷・着雪 著しい着氷(雪)が予想される場合

市町村ごとの一覧表

発表基準一覧表の解説

  • 警報、注意報名の欄の( )は、基準として用いる気象要素を示します。例えば、警報の欄の「暴風(平均風速)」は、「暴風警報の基準は10分間の平均風速を用いる」ということを意味します。
  • 警報、及び大雨、洪水、強風、風雪、大雪の各注意報では、基準における「…以上」の「以上」を省略しています。また、乾燥、濃霧の各注意報では、基準における「…以下」の「以下」を省略しています。
  • 地震や火山の噴火等、不測の事態により気象災害にかかわる諸条件が変化し、通常の基準を適用することが適切でない状態となることがあります。このような状態がある程度長期間継続すると考えられる場合には、特定の警報・注意報について、対象地域を必要最小限の範囲に限定して「暫定基準」を設定し、通常より低い基準で運用することがあります。

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