運航用飛行場予報(TAF)
航空機の運航用に使用され、飛行計画作成のために目的空港等の気象状態の把握、代替空港の選択、積載貨物・燃料の見積もり等に利用されます。この予報は国際航空固定通信網等を通じて国際的に交換されます。
発表時刻、発表回数及び有効期間
運航用飛行場予報は1日4回、00、06、12、18UTC(協定世界時)を発表時刻としています。有効期間は発表時刻から30時間後までです。発表時刻に対する有効期間は次のとおりです。
発表時刻 | 有効期間 |
---|---|
00UTC | 当日00UTCから翌日06UTC |
06UTC | 当日06UTCから翌日12UTC |
12UTC | 当日12UTCから翌日18UTC |
18UTC | 当日18UTCから翌日24UTC |
内容と型式
運航用飛行場予報の内容は、
(1)地上の風向、風速(10分間平均)及び最大瞬間風速(平均風速を5m/s以上【10kt以上】上回るもの)
(2)地上視程(卓越視程)
(3)天気(飛行場の標点からおおむね9km以内の現象)
(4)雲又は鉛直視程
以上の事項及びこれに関する重要な変化を予想します。次に電文例を示します。最初の一行目が基本群で、二行目の識別語(ここの例ではBECMG)以降を変化群といいます。
○電文例(電文中の下線をクリックして下さい。その項目の型式について解説をしています。)
TAF アRJGG イ232310Z ウ2400/2506 エ21008KT オ4000 カ-RA BR キBKN008 OVC040 クBECMG ケ2418/2420 7000 コNSW BKN040=
上記電文を言葉で表現しますと、次のとおりです。
なお、上記電文には解説のためにア~コのカナ文字及び下線を施しましたが、正式な電文には施してありませんのでご承知願います。
((中部国際空港における23日2310UTC発表の、有効期間が24日00UTCから25日06UTCまでの30時間の予報です。
有効期間内の24日18UTCまでの平均的な値は、風向風速が210度の8kt(4m/s)、卓越視程は4,000mで天気は弱い雨ともや、雲量と雲底の高さはBKN(5~7オクタス)で800ft、OVC(8オクタス)で
4,000ftの雲を予想しますが、24日18UTC~24日20UTC頃から弱い雨ともやが終了し、卓越視程は7,000m、最低雲層の高さはBKNの4,000ftに変化すると予想しています。
))
中部航空地方気象台:愛知県常滑市セントレア1丁目1番地
中部航空地方気象台ホームページについて