2003年7月18日~21日の大雨 <<災害をもたらした気象事例

【概況】7月18日から21日にかけて、九州北部付近に停滞していた梅雨前線に向かって南から暖かく湿った空気が流れ込み、梅雨前線の活動が活発化した。このため、九州地方を中心に局地的に1時間に80mm以上の猛烈な雨を含む豪雨となった。この期間の総降水量は、所々で300mmを超えるなど、広い範囲で200mm以上の大雨となった。特に、福岡県の太宰府(アメダス観測所)では19日04時50分までの1時間に104mm(歴代1位)の猛烈な雨を含めて、03時以降1時間60mm以上の激しい雨が3時間続いた。また、熊本県の水俣市深川では、熊本県が設置した雨量計で、20日04時までの1時間に87mm、05時までの1時間に91mmの猛烈な雨を観測し、05時までの3時間降水量は220mmに達した。さらに、鹿児島県の菱刈町では、鹿児島県が設置した雨量計で、20日03時から10時にかけて60㎜前後の非常に激しい雨を断続的に観測し、20日の日降水量は555mmに達した。

【被害状況】19日には、福岡県太宰府市で土砂災害が発生して1名が死亡した。また、御笠川が氾濫し太宰府市から福岡市にかけて浸水害が発生したほか、山口県でも土砂災害や浸水害などが発生した。20日には、熊本県水俣市で大規模な土石流が発生して民家や集落を直撃し、水俣市宝川内地区では15名が、深川新屋敷地区では4名が亡くなり、鹿児島県菱刈町ではがけ崩れにより2名が死亡する大惨事となった。長崎県琴海町では自動車が川に流され1名が死亡した。

熊本県水俣市宝川内地区で発生した土石流
(提供:九州地方整備局)


熊本県水俣市深川新屋敷地区で発生した土石流
(提供:九州地方整備局)

総降水量分布図(アメダスデータ)7月18日~21日

18日00時~19日09時の降水の状況
太宰府(アメダス)
 
19日06時~20日12時の降水の状況
水俣市深川(熊本県設置)
 
20日00時~24時の降水の状況
菱刈町(鹿児島県設置)
 
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