平成25年7月28日の日本付近は大気の状態が非常に不安定であったことに加えて、対馬海峡から山陰方面に向かって暖かく湿った空気が流れ込んだことにより、 山口県付近には、発達した雨雲が次々と流れ込み、28日朝から昼過ぎにかけて北部や中部の一部で猛烈な雨となりました。 この雨で、須佐（萩市）で 28日12時20分までの3時間に7月の月降水量の平年値（281.6ミリ）を上回る301.5ミリを観測するなど記録的な大雨となりました （平成25年度災害時自然現象報告書参照）。
福岡管区気象台と下関地方気象台は、防災気象情報の改善や利用推進に活用することを目的として、7 月28 日に大規模な災害が発生した地域を中心にアンケートを実施し、 気象情報の利用状況などを調査しました。このほど、アンケート調査の結果を別添の 「平成25年7月28日に山口県で発生した記録的な大雨における気象情報の利活用状況に関するアンケート調査」（報告）として取りまとめましたので、お知らせします。
調査結果をみると、今回のような気象状況では、避難所など安全な場所への移動だけでなく、情報の入手さえ困難な状況がうかがえました。 また、実際に激しい雨が降り始めた後、周囲の状況から身の危険を感じて、安全な場所へ実際に移動するまでの間、しばらく時間を要していることも明らかになりました。
今後、いただいたご意見を参考に防災気象情報を適時・適切に発表するとともに、有効に利用していただけるよう、内容などの改善に努めて参ります。
「平成25年7月28日に山口県で発生した記録的な大雨における気象情報の利活用状況に関するアンケート調査」（報告） 【PDFファイル形式：880KB】