福岡管区気象台|福岡管区気象台長からのご挨拶

"中本 能久"福岡管区気象台長からのご挨拶です

 皆様こんにちは。福岡管区気象台長の中本能久(なかもとよしひさ)と申します。日頃から福岡管区気象台のホームページをご利用いただきましてありがとうございます。


 福岡管内(九州の7県と山口県)ではここ6年間、毎年「大雨に関する特別警報」が発表され土砂崩れや河川の氾濫などにより大きな被害が出ています。また、昨年は台風に関する特別警報が九州地方で初めて発表されました。
 福岡管内の大雨に関する特別警報の大きな要因は線状降水帯によるものとなっています。この線状降水帯による大雨被害をより軽減できるよう、5月25日から「線状降水帯の発生」をこれまでより最大30分早くお知らせします。この情報が迅速な避難行動の一助になればと考えております。


 また、福岡管内の18の活火山のうち9つの火山で常時監視を行っています。桜島をはじめ複数の火山で活動が活発となっています。火山の周辺には観光地も多く存在しています。地域の方々のみならず当該地域へ観光で訪れる方々も、安全な観光ができるよう、最新の噴火警戒レベルにより火山の状況を確認していただきたいと思います。


 地震に関しては、静岡県から宮崎県にかけての一部では震度7となる可能性がある南海トラフ地震の発生が懸念されています。この地震に伴い関東地方から九州地方にかけての太平洋沿岸の広い地域に10mを超える大津波の襲来が想定されています。日頃より、津波ハザードマップ等を使って、お住まいの地域の浸水想定や津波の到達時間などを確認し、避難行動について考えていただきたいと思います。


 管内の気象台は、自治体の防災活動を支援し、地域住民の避難行動が円滑に進むよう、昼夜を問わず防災気象情報を発表し、その解説に努めています。 地域の皆さんと私共気象台の職員との相互の理解が防災活動を行うにあたり非常に重要と考えていますので、今後ともご協力のほどよろしくお願いいたします。


令和5年5月 
福岡管区気象台長 中本 能久

福岡管区気象台長 中本能久