気象講演会 ~気候変動とこれからの私たちの暮らし~
2025年の夏も全国で記録的な高温となりました。地球温暖化の進行による気候変動が叫ばれる中、今何が起こっているのか、これからどのような影響が懸念されるのか、最新の研究を踏まえて紹介します。
お知らせ
講演会の概要
- 日 時:2025年11月29日(土)14時~16時
- 会 場:キョウワグループ・テルサホール(福島テルサ) 3階会議室「あぶくま」(福島市上町4番25号)
- 講 演:
- 講演Ⅰ 「地球温暖化が近年の高温・大雨・大雪に与えた影響~イベント・アトリビューション※による評価~」
- ※イベント・アトリビューション:気候モデルを用いて、温暖化した気候状態と温暖化しなかった気候状態の多数の計算例を用いて、特定の極端現象の発生確率に対する地球温暖化の影響を見積もる手法。
- >講師 川瀬 宏明 氏(気象庁気象研究所応用気象研究部第一研究室 室長)
- 講演Ⅱ 「気候変動への適応と脱炭素社会で地域はどう変わるか」
- >講師 五味 馨 氏(国立環境研究所福島地域協働研究拠点地域環境創生研究室 室長)
- 講演Ⅰ 「地球温暖化が近年の高温・大雨・大雪に与えた影響~イベント・アトリビューション※による評価~」
- 定 員:80名 (お申し込みはこちら)
- 共 催:日本気象学会東北支部、福島地方気象台
- 後 援:福島県、福島市、福島大学共生システム理工学類、国立研究開発法人国立環境研究所福島地域協働研究拠点、
日本気象協会東北支社、日本気象予報士会東北支部、地球ウォッチャーズ-気象友の会-
講師のご紹介
-

-
川瀬 宏明(かわせ ひろあき)氏 (気象庁気象研究所応用気象研究部第一研究室 室長)
【略歴】
三重県出身。平成15年(2003年)筑波大学大学院生命環境科学研究科博士課程修了、博士(理学)、気象予報士。
海洋研究開発機構、国立環境研究所などを経て、平成26年(2014年)気象庁気象研究所環境・応用気象研究部研究官、平成29年(2017年)同主任研究官、令和7年(2025年)4月から現職。
著書に「極端豪雨はなぜ毎年のように発生するのか」「地球温暖化で雪は減るのか増えるのか問題」など。【講演要旨】
今年の夏、群馬県伊勢崎市で日本の歴代最高気温41.8度を観測した一方、九州北部では8月上旬に線状降水帯が多数発生し、熊本県には大雨特別警報が発表されました。 また、昨冬季は北海道十勝地方で記録的な大雪も発生しました。近年、このような極端な気象が頻発しており、地球温暖化の影響が懸念されています。 本講演では、最新の知見を基に近年発生した極端な気象に対して地球温暖化がどの程度影響したかをお話します。
-

-
五味 馨(ごみ けい)氏 (国立環境研究所福島地域協働研究拠点地域環境創生研究室 室長)
【略歴】
北海道生まれ三重育ち。大学院から京都、つくばを経て2016年に国立環境研究所福島支部(当時)に赴任。専門はコンピューター・シミュレーションによる地域の将来像づくり。「魚を欲しがる人に釣竿を作ってあげる」のがモットー。京都大学博士(地球環境学)
【講演要旨】
既に顕在化している地球温暖化・気候変動への影響。その被害を出来るだけ小さくするための新しい生活や産業の取組を「適応策」と呼びます。一方で、温暖化の進行を止めるための脱炭素社会づくりも進めなければなりません。防災、ライフスタイル、食、住まい、スポーツ、農業、交通など各分野の適応策と、省エネルギーや再生可能エネルギーなどの脱炭素対策を合わせて、将来の地域像を考えます。
参加方法
- 対面開催、事前申し込みによる登録制(定員80名)です。
- 定員になり次第締め切ります。
- 以下のあて先まで、必要事項を記載のうえメールでお申し込みください。
- 気象講演会事務局(kouen2025-f@met.kishou.go.jp)
- 件名 - 気象講演会申し込み
本文 - お名前
- 参加人数(まとめて申し込みをされる場合)
- お住まい(市町村名)
- メールアドレス(急遽中止となった場合や来場に際してのご連絡などを差し上げます) - メールをご利用いただけない場合は、気象講演会事務局までご連絡ください。
注意事項
- 福島県内に津波警報や大雨警報等が発表されている場合や大きな地震が発生した場合等は中止することがあります。
- 会場へのアクセスは、キョウワグループ・テルサホール(福島テルサ)のホームページ等でご確認ください。
お問い合わせ
2025年度日本気象学会東北支部気象講演会事務局
(福島地方気象台内)
電話:024-534-6724
日本気象学会東北支部事務局
(仙台管区気象台気象防災部地域防災推進課内)
メール:tohoku-admin@tohoku.metsoc.jp
