石垣島地方気象台長 挨拶
石垣島地方気象台のホームページをご利用いただき、ありがとうございます。
石垣島地方気象台は、明治29(1896)年の設立以来、125年以上にわたり当地で気象観測を続けています。
設立当初より気象台(当時は測候所)は、「テンブンヤー」(天文屋)と呼ばれ、外からの文化・文明のシンボル的な存在でした。八重山研究の先駆者として知られる二代目石垣島測候所長・岩崎卓爾は、島の文化を本土に発信し続け、「テンブンヤーヌウシュマイ」(天文屋の御主前)として、地域住民に親しまれました。
それから幾星霜、「テンブンヤー」は変わらず登野城の地から、防災情報を発信し続けています。
近年では地球温暖化の進行により、局地的な大雨による被害が激甚化してきています。台風も強大化すると予想されています。気象台では、台風や線状降水帯などに由来する大雨や洪水等の危険度や切迫度を、わかりやすく地域の皆様へお伝えするため、より一層の取組みを進めていきたいと考えています。
地震・津波においても、当地では1771年の明和大津波による甚大な災害を経験しており、地域における津波への関心も非常に高いものがあります。地震・津波情報の発表とともに、避難訓練など関係機関と連携して防災意識社会の向上に向けた取組を続けていきます。
気象台では、地域のみなさまが安全・安心な暮らしを送っていただくために、警報などの防災気象情報を着実に発表するとともに、関係機関との連携も深め、地域に密着した「テンブンヤー」を目指し、職員一同研鑽に励んでまいります。
地域の皆さまの気象台へのご支援・ご理解を変わらず賜りますよう、お願い申し上げます。
令和5年4月1日 石垣島地方気象台長 林 和彦(はやし かずひこ)
石垣島地方気象台長
設立当初、石垣島では測候所のことを「天文屋」と呼んでおり、八重山地方の読み方が「テンブンヤー」であったことに由来しています。
ウシュマイとは・・・
八重山の方言で、「お爺さん」のこと。