図1 平均気温平年差、降水量平年比、日照時間平年比(2013年7月)
図2 名瀬の日照時間と降水量(2013年6月下旬~9月上旬)
1位 | 2位 | 3位 |
0.0 | 7.0 | 14.7 |
2013年7月 | 1971年7月 | 1966年10月 |
表1 名瀬の月降水量の少ない方からの順位 統計期間1896年~2013年 (単位mm)
図3 2013年7月から8月の大気の流れの模式図
奄美地方は、勢力の強い太平洋高気圧に覆われ7月の月降水量が0.0mm(表1)となるなど、6月29日頃の梅雨明け以降から8月15日まで日降水量0.0mm以下の日が48日間も連続し、記録的な少雨となりました。
また、農業用水の給水制限が実施され、奄美地方の基幹作物であるサトウキビの生育に大きな影響がありました。
奄美地方が少雨となった要因
インドネシアやフィリピン付近で海面水温が平年より高くなると、その地域では対流活動も平年より活発となります。活発な対流活動域では上昇気流が起きており、上空に運ばれた空気は、周辺領域に運ばれ、下降気流となります。その下降気流によって太平洋高気圧の勢力が強まり、奄美地方では晴れの日が続き、少雨となりました。