関西航空地方気象台
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 空港気象ドップラーレーダー

【目的】
航空機の運航にとって気象状況の把握は重要な要素です。特に空港周辺に発生する低層ウィンドシアー(マイクロバーストやシアーライン)は、航空機の離着陸に大きな影響を及ぼします。この低層ウィンドシアーを検出することを目的に、1995年(平成7年)に、国内の空港で初めて、空港気象ドップラーレーダーが設置されました。2016年(平成28年)に、二重偏波ドップラーレーダーとして更新されています。
【観測原理】
空港気象ドップラーレーダーは、降水域の位置や強さを観測することに加えて、アンテナから発射した電波(送信波)の周波数と、雨粒で反射して戻って来た電波(受信波)の周波数との差(ドップラー効果)を利用して、風の分布(ドップラー速度)を観測しています。二重偏波ドップラーレーダーは、水平偏波と垂直偏波の二つの電波を同時に発射することで、雨粒の形により変化する水平偏波と垂直偏波の振幅や位相を観測することでより精密に降水の強さなどを観測することができます。
【機能】
ドップラー効果を利用したドップラー速度により、空港から半径20km以内に発生する低層ウィンドシアーを観測する他、半径100km以内の降水域と風の分布(ドップラー速度)を三次元的に観測し、運航機関や民間航空会社に速やかに情報提供することで、航空機の安全運航に寄与しています。
【経緯】
1995年(平成7年)3月:降水域のデータ利用開始 。1996年(平成8年)4月:風の分布と低層ウィンドシアーのデータ利用開始。
2016年(平成28年)3月:二重偏波ドップラーレーダーに更新。
 低層ウィンドシアー等の《用語の解説》
マイクロバーストと着陸二重偏波のしくみ