兵庫県の地震活動と活断層

兵庫県および周辺には、いくつかの活断層の存在が知られています。

県北部】 山田断層帯

県南東部・淡路島】 有馬-高槻断層帯、六甲・淡路島断層帯、大阪湾断層帯、中央構造線断層帯

県南西部】 山崎断層帯

活断層の分布と最近100年のM4以上の地震活動を比較すると、地震の多くが活断層の周辺で発生していることがわかります。

M2以上の地震活動の様子を見ると、主な活断層のある場所以外でも、地震活動が確認できます。

M0.5以上の地震活動の様子を見ると、発生頻度や地震の規模に違いはありますが、 県内どこでも地震活動があることがわかります。

(注)地震活動を示す震央分布図には1919年以降の地震を表示していますが、過去に遡るほど地震の検知能力が低く、
   1997年10月以降は現在と同程度の検知能力がありますが、それ以前に発生した規模の小さな地震は検知されていない場合があります。


兵庫県の活断層

図は左から、兵庫県の活断層と地震活動(M5以上)、M4以上の震央分布、M2以上の震央分布、M0.5以上の震央分布となっています。

 県北部には、京都府から延びる山田断層帯があります。 山田断層帯主部は、全体が1つの区間として同時に活動すると、M7.4程度の地震が発生する可能性があると推定されています。 県北部では、1925年5月23日に発生した北但馬地震(M6.8)、1927年3月7日に発生した北丹後地震(M7.3)が知られています。 被害内容等各地震の詳細は 過去に兵庫県に被害をもたらした地震 をご覧ください。


兵庫県の活断層

左上:兵庫県北部の活断層(山田断層帯)、右上:M4以上の地震の震央分布(1919~2021)

左下:M2以上の地震の震央分布(1919~2021)、右下:M0.5以上の地震の震央分布(1919~2021)

(注)地震活動を示す震央分布図には1919年以降の地震を表示していますが、過去に遡るほど地震の検知能力が低く、
   1997年10月以降は現在と同程度の検知能力がありますが、それ以前に発生した規模の小さな地震は検知されていない場合があります。

 県南東部には、京都府・大阪府から延びる有馬−高槻断層帯、有馬−高槻断層帯の南側から淡路島にかけて六甲・淡路島断層帯、 淡路島南部には中央構造線断層帯(紀淡海峡−鳴門海峡)があります。また、大阪湾には大阪湾断層帯があります。 有馬−高槻断層帯は、全体が1つの区間として同時に活動すると、M7.5程度の地震が発生する可能性があると推定されています。 六甲・淡路島断層帯は、六甲山地南縁-淡路島東岸区間のみが活動する場合、M7.9程度の地震が、 淡路島西岸区間のみが活動する場合、M7.1程度の地震が発生する可能性があると推定されています。 「平成7年(1995年)兵庫県南部地震」(M7.3)では、六甲・淡路島断層帯の一部である野島断層で地表にずれが生じました。 この地震では、神戸市や宝塚市などで震度7が確認されています。 この地震に関する報道発表資料や被害状況等詳細は 過去に兵庫県に被害をもたらした地震 をご覧ください。


兵庫県の活断層

左上:兵庫県南東部の活断層(六甲・淡路島断層帯など)、右上:M4以上の地震の震央分布(1919~2021)

左下:M2以上の地震の震央分布(1919~2021)、右下:M0.5以上の地震の震央分布(1919~2021)

(注)地震活動を示す震央分布図には1919年以降の地震を表示していますが、過去に遡るほど地震の検知能力が低く、
   1997年10月以降は現在と同程度の検知能力がありますが、それ以前に発生した規模の小さな地震は検知されていない場合があります。

 県南西部には、岡山県から延びる山崎断層帯があります。 山崎断層帯は、姫路市を境に北西部と南東部で最新活動時期が異なるため、別々に評価されています。 北西部はM7.7程度、南東部はM7.3程度の地震が発生する可能性があると推定されています。 また、兵庫県三木市から兵庫県加古川市にかけて分布する草谷断層も山崎断層帯の一部で、 M6.7程度の地震が発生する可能性があると推定されています。 県南西部では、歴史資料から、868年にM7.1の地震が発生したことが知られており、 活断層調査などにより、この地震は山崎断層帯の活動によるものと考えられています (下の図に示す震央分布は1919年以降の地震ですが、参考のため868年の地震も加えています)。


兵庫県の活断層

左上:兵庫県北部の活断層(山崎断層帯)、右上:M4以上の地震の震央分布(1919~2021)

左下:M2以上の地震の震央分布(1919~2021)、右下:M0.5以上の地震の震央分布(1919~2021)

(注)地震活動を示す震央分布図には1919年以降の地震を表示していますが、過去に遡るほど地震の検知能力が低く、
   1997年10月以降は現在と同程度の検知能力がありますが、それ以前に発生した規模の小さな地震は検知されていない場合があります。