台長の部屋

気象記念日と出水期に向けて

 神戸地方気象台のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。

 気象庁の前身である“東京気象台”が、明治8年(1875年)6月1日から東京において気象と地震の観測を開始したことより、 気象庁では同日を「気象記念日」としています。
 また、神戸地方気象台は明治29年(1896年)に兵庫県立神戸測候所として創立以降、大正9年(1920年) に日本で初めて創設された海洋気象台への移管統合なども経ながら、この地域の気象等を観測するとともに、日々の生活や自然災害への防災対応に役立てていただけるよう、各種観測データの提供や、天気予報・気象警報等の様々な情報の発表を続け、本年で128周年を迎えます。

 毎年、この気象記念日には、多年にわたり気象行政に対してご協力をいただいている機関に感謝の意をお伝えするため、 気象庁長官や大阪管区気象台長等による表彰を行わせていただいています。
 今年度は、平成16年(2004年)1月から、気象台の観測施設である“アメダス(地域気象観測システム)南淡”の維持・管理にご協力をいただいている、「国立淡路青少年交流の家」に対して、“気象庁長官表彰”を授与させていただきました。
 “アメダス南淡”は、淡路島島内にある3ヶ所の観測施設のうち、最南端に位置する重要なものであり、改めて感謝申し上げます。

 さて、5月下旬の大雨では、兵庫県内の一部地域に大雨・洪水警報が発表されたことは記憶に新しいところだと思います。
 近畿地方はまだ梅雨入りはしていませんが、6月に入り本格的な大雨シーズンとなりましたので、大雨に備えていただくとともに、大雨に関して気象台が発表する各種防災気象情報や、自治体から発令される避難に関する情報などを上手く活用し、ご自身の命・大切な人の命を守るための行動をとっていただくよう、お願いします。

 なお、気象台が発表する各種防災情報の目的や内容を手軽に学んでいただける動画を、当台ホームページにおいて公開(※)していますので、是非ご覧下さい。

表彰の様子

同所のマスコットキャラクター“スイちゃん”と、
気象庁マスコットキャラクター“はれるん”とともに、「国立淡路青少年交流の家」へ感謝状を授与
(向かって左側が同所の森原次長)

2次元コード 動画で学ぶ「防災気象情報」

(※)動画で学ぶ「防災気象情報」


令和6年6月10日

神戸地方気象台長

吉野 昌史

市町訪問フォトレポート