陸域の浅い地震について

高知県の周辺の活断層について

高知県内にはよく知られている活断層はありませんが、四国内には高知県に影響がある活断層が存在します。

その中でも「中央構造線断層帯」「綱附森(つなつけもり)断層」は高知県に近いため、 これらの活断層が動いた場合に高知県にも被害を及ぼす可能性があります。

(留意点)
「活断層がない場所では、地震は起きない」というわけではありません。
活断層では、地震の規模がある程度大きくなければ、地表に断層のずれが現れません。 また、断層のずれが地表に現れていた場合でも、その後の浸食や土壌の堆積により痕跡が不明瞭になり、 見つかっていない活断層もあるかもしれません。
活断層が確認されていない場所でも、被害をもたらすような地震は起きることがあります。

四国の活断層



◎中央構造線断層帯

奈良県から、淡路島の海域を経て、四国北部を東西に横断し、伊予灘を経て大分県に達する非常に長い活断層帯であり、 過去の活動時期の違いなどから10の区間に分けられています。ここでは比較的高知県に近い「讃岐山脈南縁西部区間」 「石鎚山脈北縁西部区間」について説明します。





◎綱附森断層

徳島県と高知県の県境付近にある活断層です。



<活断層評価について>
活断層の平均活動期間は数百~数千年となっており、今後30年以内の地震の発生確率は大きくても数%程度となります。 この地震発生確率が一般の方々には分かりにくいこと、低く捉えられるおそれがあることから、ランク分けを導入しています。

・Sランク(高い)・・・30年以内の地震発生確率が3%以上
・Aランク(やや高い)・・・30年以内の地震発生確率が0.1~3%未満
・Zランク・・・30年以内の地震発生確率が0.1%未満
・Xランク・・・地震発生確率が不明(過去の地震データが少ないため、確率の評価が困難、決して確率が低いわけではない)

地震後経過率が0.7以上である活断層については、ランクに「*」を付記しています。

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