2023年の高知県内およびその周辺の震央分布図は以下となります。
2023年は高知県内で震度1以上を観測する地震が28回発生しました(2022年は37回)。また、震度3以上を観測する地震が3回発生しました。
・5月19日の豊後水道の地震(M4.5、最大震度4)により宿毛市で県内最大震度3を観測しました。
・7月22日の日向灘の地震(M5.0、最大震度4)により宿毛市で県内最大震度4を観測しました。
・11月10日の土佐湾の地震(M4.3、最大震度3)により室戸市で県内最大震度3を観測しました。
高知県とその周辺の地震活動について
高知県とその周辺で発生する地震の特徴
高知県内およびその周辺では、安芸灘、伊予灘、豊後水道、日向灘にかけて、また紀伊水道において、
フィリピン海プレートが陸のプレートの下に沈み込む場所での地震や徳島県の陸域の浅い場所(地殻内)で地震が発生しています。
高知県内では主に中部、東部の地殻内で地震が発生しています。
2000年以降の地震活動をみてみると、高知県内で震度4以上を観測する地震が時々発生しており、
最大震度5弱を観測する地震も3回発生しています。これらの地震は陸のプレートの下に沈み込むフィリピン海プレート内で発生した地震です。
・2001年3月24日の安芸灘の地震(M6.7、最大震度6弱)
高知市で県内最大震度5弱を観測(「平成13年(2001年)芸予地震」)
・2014年3月14日の伊予灘の地震(M6.2、最大震度5強)
宿毛市で県内最大震度5弱を観測
・2022年1月22日の日向灘の地震(M6.6、最大震度5強)
宿毛市で県内最大震度5弱を観測
(右図)
震央分布図(2000年~2023年に震度1以上を観測した地震)
橙線は地震調査研究推進本部による活断層、赤線は海溝軸
震度分布図
(「平成13年(2001年)芸予地震」)
震度分布図
(2014年3月14日の伊予灘の地震)
震度分布図
(2022年1月22日の日向灘の地震)
<2023年の高知県の地震活動>
震央分布図(2023年1月1日~2023年12月31日、M≧0.5、深さ≦100km)
橙線は地震調査研究推進本部による活断層、赤線は海溝軸
高知県内で最大震度3以上を観測した地震に吹き出しを付記