釧路地方の霧

釧路は、霧の街と言われています。本当に霧が多いのでしょうか?

釧路・札幌・東京の霧日数の月平年値比較グラフ。

上のグラフによると、釧路は、札幌・東京と比べ、非常に多く霧が観測されています。 特に6・7・8月は、月の半分くらいの日で霧が観測されています。 これをみても釧路は、いかに霧が多く発生しているか分かるでしょう。 ただし、日照時間に関して次のようなことも言えます。

釧路・札幌・東京の月別日照時間グラフ。

上のグラフによると、6月は釧路と東京がほぼ同じですが、 7月8月の夏の日照時間が札幌・東京に比べ少なくなっています。 ただし、秋から春にかけては逆に、釧路が多くなっています。 また、年間合計日照時間は、釧路が1957.6時間なのに対して、札幌は1718時間、東京は1926.7時間となっています。 このことからも、釧路は比較的に太陽の出ている時間が長いといえるでしょう。
それでは、なぜ釧路が太陽の出ていない街のイメージなのでしょうか? おそらく、夏の暑い時期に太陽が出ていることが少ないため、 霧と涼しいイメージが印象に残ってしまうと思います。 そして、冬の寒い時期に晴天が続いても暖かくない(むしろ寒い)ことが、 晴れていてもイメージとして印象に残らないからだと推測します。
日照時間からもわかるとおり釧路は太陽があまり出ないといったイメージは間違いといえます。 ということで、霧の街 ”釧路”は日の当たる街というイメージを持ってください。

注)末尾に 別へのリンクサイトアイコン が付加されているものは気象庁ホームページ(https://www.jma.go.jp/)札幌管区気象台ホームページ内のページへのリンクです。

注) 平年値*は1991~2020年の30年間の平均値です。また、霧日数の平年値は参考値です。

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