釧路地方の夏(6〜8月)

釧路地方の夏は海霧と共にやって来ます。 ツツジや桜が散り、ヒオウギアヤメやエゾカンゾウが咲き始める頃になると、海霧の日が多くなり、 気温は上がらず、夏らしさを感じられる日は少なくなります。


霧の日が多くなります。

霧発生の仕組み

南からの暖かく湿った空気が、冷たい千島海流(親潮)に冷やされて霧が発生し、釧路地方に流れ込んできます。

太平洋高気圧の勢力が強まり夏型の気圧配置になると、釧路地方では霧が発生しやすくなります。 釧路地方の海霧が多い年は、北海道の他の地方では気温が高く日照時間も多くなる傾向があります。

服装ポイント

霧に覆われることが多く、日照時間が少ないため、涼しく過ごせます。 長袖や上着が必要でしょう。
霧雨が降りやすいので、雨具を準備すると良いでしょう。

各都市の平年値*一覧表

地点 夏日 真夏日 霧日数(6~8月) 日照時間(6~8月)
釧路   7.2日  0.3日 47.3日 363.3時間
帯広  49.6日 12.5日 20.8日 395.3時間
札幌  54.6日   8.6日  0.7日 516.2時間
東京 118.5日 52.1日  0.2日 449.8時間

夏日: 日最高気温が25℃以上の日
真夏日: 日最高気温が30℃以上の日
霧日数: 霧が発生した日数(6~8月の合計)
日照時間: 直射日光が雲などに遮られずに地表を照射した時間(6~8月の合計)

釧路は札幌や帯広より夏日、真夏日が少なく、特に真夏日は10年に3回の出現頻度です。 もし、釧路で真夏日が続けば市民はバテバテになってしまい、涼しい夏を求めるでしょう。 釧路は天然の避暑地です。

注)末尾に 別へのリンクサイトアイコン が付加されているものは気象庁ホームページ(https://www.jma.go.jp/)札幌管区気象台ホームページ内のページへのリンクです。

注) 平年値*は1991~2020年の30年間の平均値です。また、霧日数の平年値は参考値です。

注)地図の描画には、GMT(The Generic Mapping Tools)を使用しています。

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