南海トラフ地震特設ページ

気象庁が発表する情報について

Q1 南海トラフ地震が発生した時の津波警報について、詳しく知りたいです

下図の想定震源域内で地震の規模(マグニチュード)が8を超えるような地震が発生した場合、最大クラスの想定に基づき、大津波警報、津波警報または津波注意報を発表します。この場合、津波の高さは、「巨大」や「高い」と表現されます。

また、太平洋沿岸のみならず、大阪湾や瀬戸内海へもすぐに津波が到達するという情報が発表されます。

想定最大震源域

地震の規模(マグニチュード)が8を超えるような地震に対しては、 精度のよい地震の規模をすぐに求めることができないため、 南海トラフ地震の最大クラスの想定をもとに大津波警報、津波警報または津波注意報を発表します。 この場合、最初に発表する大津波警報や津波警報では、予想される津波の高さを、通常の5段階の数値表現でなく「巨大」や「高い」という言葉で発表して、非常事態であることを伝えます。 特に迅速な避難が必要です。

予想される津波の高さを「巨大」などの言葉で発表した場合には、その後、地震の規模が精度よく求められた時点で津波警報・注意報を更新し、予想される津波の高さも数値で発表します。

また、震源域が瀬戸内海や紀伊水道まで広がっているとして、大阪湾や瀬戸内海へもすぐに津波が到達という情報が出されます。

最大クラスの想定については南海トラフの基礎知識Q5、大阪湾や瀬戸内海へもすぐに津波が到達する理由は南海トラフの基礎知識Q6をご覧ください。


津波警報・注意報の分類と、取るべき行動

Q2 気象庁が発表する「津波の到達予想時刻」について詳しく知りたいです

気象庁が発表する「津波の到達予想時刻」とは、津波によって海面が変化し始める時刻を指します。

津波から命を守るためには、大きな波が来る前に逃げる必要があるので、気象庁では海面が変化し始める時刻を発表しています。

下図は、ある地点における、津波の高さ変化の例です。震源域の位置や断層の方向によって、津波が到達してから、いきなり高い津波が押し寄せたり、最初は小さくとも後から大きい津波が来たりと、色々なパターンが考えられますが、 実際にどこの地点でどのようなパターンになるか予測することは困難です。 また、高さ0.2~0.3m程度の津波でも人は速い流れに巻き込まれてしまうおそれがあり大変危険です。

津波警報等が発表された場合はただちに避難し、自治体の指示に従って避難を続けてください。

津波波形の模式図。

Q3 南海トラフ地震臨時情報はどのような時に発表されますか?

下記の場合に発表されます

  1. 南海トラフ沿いで異常な現象が観測され、その現象が南海トラフ沿いの大規模な地震と関連するかどうか調査を開始した場合、または調査を継続している場合
  2. 観測された異常な現象の調査結果を発表する場合
臨時情報の説明

1の「異常な現象」とは、南海トラフの想定震源域またはその周辺でM6.8以上の地震が発生した場合、もしくは南海トラフの想定震源域のプレート境界面で通常とは異なるゆっくりすべりが発生した可能性のある場合を指します。 これらの場合、「調査中」というキーワードを付記して南海トラフ地震臨時情報を発表します。

また、2の「調査結果」として、「巨大地震警戒」「巨大地震注意」「調査終了」のいずれかのキーワードを付記した南海トラフ地震臨時情報を発表します。

右図はリーフレット「南海トラフ地震 -その時の備え-」より、南海トラフ地震臨時情報の説明です。クリックすると大きな画像でご覧になれます。


Q4 津波警報等や地震情報はどこで知ることができますか?

テレビ、ラジオ、インターネットなどに加え、大津波警報・津波警報は携帯電話の緊急速報メールや防災行政無線などでも知ることができます。

気象庁HP上では、下記ページで公開しています。

海岸にいるときに強い揺れを感じたら、即座に津波が到達するおそれもありますので、すぐに高台へ避難しましょう。

また、高台への避難が完了してから、正確な情報を得るようにしてください。デマに惑わされないよう、注意が必要です。

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