仙台管区気象台の沿革

 明治11年(1878年)1月内務卿から太政大臣に宛てた”気象測量場設置についての上申書”によれば、設置予定地の一つとして仙台が長崎、兵庫、青森、新潟と共に選ばれている。

 明治13年に設置の予定であったが、北日本随一の大港湾「野蒜港築港計画」の樹立に伴い、その設置場所は仙台から野蒜(宮城県東松島市)に変更され、明治14年(1881年)4月1日に東北地方最初の測候所として設置され、同年7月1日から業務を開始した。

 しかし、この雄大な築港計画は、漂砂の堆積・波浪等のため難工事を極め、明治17年秋の台風を機に遂に挫折した。

 当初の目的を失った野蒜測候所は、明治20年8月31日に所在地を移転、県立石巻測候所と改称した。

 その後、予・警報の問合せや気象調査依頼の激増に伴い、都市部に気象官署を設置する必要に迫られていた宮城県は、おりよく中央気象台(現気象庁)が関東大震災を機に仙台市鉄砲町1番地に地震精密観測地点を設けることとしたことから、中央気象台の援助を受けて、大正15年10月1日宮城県立石巻測候所仙台出張所として業務を開始したものである。

年表

(西暦)

月日

歩み

大正15年 1926年 7月30日 仙台市鉄砲町一番地に庁舎及び地震計室が落成。
大正15年 1926年 10月1日 宮城県立石巻測候所仙台出張所として発足、気象観測及び地震観測を開始。
昭和10年 1935年 5月1日 宮城県立仙台測候所に昇格
昭和10年 1935年 7月1日 ラジオ放送による天気予報の発表開始
昭和12年 1937年 10月28日 国営測候所新設(県立測候所と併設)
昭和14年 1939年 11月1日 仙台地方気象台に昇格(県立測候所廃止)
昭和16年 1941年 9月11日 三陸沿岸に対する津波警報を制定実施
昭和17年 1942年 4月12日 東北地方の長期予報(季節予報)の発表開始
昭和20年 1945年 8月11日 東部気象管区仙台地方気象区を東北気象管区と改めたことに伴い、仙台管区気象台と名称変更、仙台測候所を新設併置
昭和24年 1949年 6月1日 仙台管区気象台(併設していた仙台測候所は廃止)
昭和38年 1963年 6月3日 気象レーダー開局
昭和49年 1974年 11月1日 地域気象観測システム(AMeDAS)運用開始 ※雨量観測のみ
昭和52年 1977年 1月1日 地域気象観測システム(AMeDAS)運用開始 ※4要素(雨、風、気温、日照)観測
昭和56年 1981年 9月9日 仙台第三合同庁舎落成(事務部門移転)
昭和57年 1982年 3月3日 仙台第三合同庁舎へ現業部門移転
昭和60年 1985年 10月1日 天気相談所開設
平成7年 1995年 7月18日 仙台地域地震情報センター設置
平成14年 2002年 3月1日 火山監視・情報センター設置
平成24年 2012年 3月1日 ウィンドプロファイラ運用開始