2005年9月4日~7日 台風第14号 <<災害をもたらした気象事例

【特徴】台風第14号は大型で強い勢力を維持したまま、1時間に10~20キロと遅い速度で九州の西岸に沿って北上したため、九州の太平洋側では長時間激しい雨が降り続き、9月4日から6日の総降水量が多いところで1000mmを超える記録的な大雨となった。このため、被害のほとんどが、雨による洪水害、浸水害及び土砂災害によるものとなった。

【雨】台風がまだ南大東島の南東海上にあった4日から、九州の太平洋側では東風による地形的(九州山地の東側)な影響で雨が降り始め、台風本体の雨とも重なり記録的な大雨をもたらした。宮崎県では、「神門」、「えびの」、「見立」などの5観測所で4日~6日の総降水量が1000mm以上を観測した。

【強風】台風の眼の直径が大きく、中心付近では広い範囲で風が弱い状態となった。このため九州の西岸に沿って北上したにも関わらず西岸部よりも内陸部や九州の東側で強い風を観測した。各地の最大瞬間風速は鹿児島県種子島の59.2m/sなど、鹿児島県や宮崎県を中心に40m/s 以上を観測した。

【高潮】過去に九州各地で大きな高潮被害を出した台風と似たコースを辿り、また1年で最も潮位の高い時期であったことから、高潮災害が非常に危惧された。幸い台風の接近時刻と満潮時刻がずれたことなどから、潮位が警報基準値を超えたところはなかった。しかし鹿児島県の種子島では最大潮位偏差(天文潮位との差)が180cm に達するなど各地で大きな潮位の変動が見られた。


宮崎県で総降水量(9/4~9/6)1000mm以上を記録したアメダス観測所
観測所名 期間合計
降水量
 最大日降水量   最大1時間降水量 
 mm   mm   起日   mm  起時
神門 1321 628 9/6 71 9/6 09:30
えびの 1284 639 9/6 62 9/6 11:50
見立 1184 558 9/5 39 9/6 22:40
鰐塚山 1013 388 9/5 46 9/6 08:00
諸塚 1000 468 9/5 51 9/5 19:50


1321mm(総降水量 9/4~9/7)を観測した神門(宮崎県)の降水量の推移


五ヶ瀬川の洪水の様子(宮崎県)


宮崎市内の浸水の様子


鹿児島県垂水市で発生した土石流の現場


大分県湯布院町で発生した土石流の現場

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