沖縄地方の気候変動 これからの変化(将来予測)

このページでは沖縄地方の気温や降水量など気候モデルによる将来予測を掲載しています。以下の2つのシナリオの下で、それぞれ沖縄の気候が20世紀末と比べてどう変化するかの予測を示します。

  • 2℃上昇シナリオ(RCP2.6):21世紀末の世界平均気温が工業化以前と比べて約2℃上昇。パリ協定の2℃目標が達成された世界に相当。
  • 4℃上昇シナリオ(RCP8.5):21世紀末の世界平均気温が工業化以前と比べて約4℃上昇。追加的な緩和策を取らなかった世界に相当。


なお、ここで示す予測結果は、文部科学省及び気象庁「日本の気候変動2020」で用いられた、日本を対象とした予測に基づきます。詳しく知りたい方は同詳細版 付録1を参照ください(特に、付録1.2.2に気候モデルの詳細があります)(最終更新日2023年3月29日)。

気温

21世紀末の沖縄地方は、20世紀末と比べて、
  • 平均気温:年平均気温は2℃上昇シナリオで約1.0℃、4℃上昇シナリオで約3.3℃上昇します。
  • 猛暑日:年間猛暑日日数は2℃上昇シナリオで約1.5日、4℃上昇シナリオで約57日増加します。
  • 真夏日:年間真夏日日数は2℃上昇シナリオで約32日、4℃上昇シナリオで約92日増加します。
  • 熱帯夜:年間熱帯夜日数は2℃上昇シナリオで約35日、4℃上昇シナリオで約97日増加します。

年平均気温

沖縄地方の年平均気温将来予測 平面図

猛暑日(日最高気温35℃以上)・真夏日(日最高気温30℃以上)・熱帯夜(ここでは日最低気温25℃以上)

沖縄地方の猛暑日・真夏日・熱帯夜の年間日数将来予測 データ(csv)

予測される変化 21世紀末(2076~2095年)と20世紀末(1980~1999年)の差を示します。
棒グラフ:赤い棒は4℃上昇シナリオ(RCP8.5シナリオ)、青い棒は2℃上昇シナリオ(RCP2.6シナリオ)による変化量です。20世紀末の値が0もしくは灰色の棒です。また、年々変動の幅を細い縦線で示します。


降水量

21世紀末の沖縄地方は、20世紀末と比べて、
  • 大雨の頻度:1時間降水量50mm以上の年間発生回数は2℃上昇シナリオで約2.4倍、4℃上昇シナリオで約2.1倍増えます。日降水量100mm以上の年間発生回数は2℃上昇シナリオで約1.5倍、4℃上昇シナリオで約1.4倍増えます。
  • 大雨の強度:年最大日降水量は2℃上昇シナリオで約110mm、4℃上昇シナリオで約80mm増えます。
  • 無降水日数:無降水日数は4℃上昇シナリオでは約8日増えます。
特に、大雨に関する予測について、2℃上昇シナリオの予測値は4℃上昇シナリオと同程度かそれよりも大きくなっています。予測の不確実性が大きいですが、いずれのシナリオにおいても20世紀末と比べて大雨の頻度と強度が増す予測です。

年降水量

沖縄地方の年降水量将来予測 データ(csv)

1時間降水量50mm以上の年間発生回数

沖縄地方の1時間降水量50mm以上の年間発生回数将来予測 データ(csv)

日降水量100mm以上の年間日数

沖縄地方の日降水量100mm以上の年間日数将来予測 データ(csv)

年最大日降水量

沖縄地方の年最大日降水量将来予測 データ(csv)

無降水日数(日降水量1.0mm未満の日数)

沖縄地方の年間無降水日数将来予測 データ(csv)

予測される変化 21世紀末(2076~2095年)と20世紀末(1980~1999年)の差を示します。
棒グラフ:赤い棒は4℃上昇シナリオ(RCP8.5シナリオ)、青い棒は2℃上昇シナリオ(RCP2.6シナリオ)による変化量です。20世紀末の値が0もしくは灰色の棒です。また、年々変動の幅を細い縦線で示します。


台風

  • 日本付近の台風の強度は強まり、日本の南海上で猛烈な台風の存在頻度が増加すると予測されます1(文部科学省及び気象庁「日本の気候変動2020」)。
猛烈な台風の将来予測

4度上昇シナリオにおける猛烈な台風の存在頻度の将来変化。暖色系が頻度増加を表す。(平成29年10月26日(一財)気象業務支援センター・気象研究所 報道発表資料より)


  • 猛烈な台風2に着目すると、日本の南海上で存在頻度(一定期間当たりに、その場所に存在する個数)が増加すると予測されています(文部科学省及び気象庁「日本の気候変動2020」本編第9章、Yoshida et al. (2017))。
  1. 確信度は中程度。詳細は文部科学省及び気象庁「日本の気候変動2020」本編第9章を参照ください。
  2. ここでは、最大風速 59 m/s 以上の台風を指します。これは気象庁の分類では「猛烈な(最大風速54m/s以上)」台風に相当する勢力です。
参考文献:Yoshida, K., M. Sugi, R. Mizuta, H. Murakami, and M. Ishii, 2017: Future changes in tropical cyclone activity in high-resolution large-ensemble simulations, Geophys. Res. Lett., 44, doi:10.1002/2017GL075058.

海面水温・海面水位

21世紀末の沖縄地方は、20世紀末と比べて、
  • 海面水温:沖縄近海の海面水温は2℃上昇シナリオで約0.9~1℃、4℃上昇シナリオで約2.8~3℃上昇します。
  • 海面水位:日本沿岸3の平均海面水位は2℃上昇シナリオで約0.4m、4℃上昇シナリオで約0.7m上昇します。
(いずれも文部科学省及び気象庁「日本の気候変動2020」

年平均海面水温

沖縄周辺海域の年平均海面水温将来予測

予測される海面水温の変化 21世紀末(2081~2100年)と20世紀末(1986~2005年)の差を示します。


  1. 日本沿岸の海面水位上昇の予測には地域間で顕著な違いは見られません。沖縄地方についてもこの予測を参考ください。


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