8月9日、さぬき市の県道バイパス北側の斜面崩土のため01時00分から全面通行止めとなった。また14時頃、強風にあおられて女性が転倒するなど高松市で5名が軽傷を負った。
8月10日07時頃、強風により高松市で2階建ての木造住宅1棟が全壊、東かがわ市で集合住宅の屋根が飛ばされるなど2棟が半壊、小豆島町で1棟が一部破損した。また、坂出市で倉庫が倒壊するなど、高松市、丸亀市、多度津町で非住家4棟に被害が出た。その他、強風による飛散物が送電線に当たるなどして島嶼部で300戸が停電した。
大雨により土庄町で1棟が床上浸水、東かがわ市、土庄町、小豆島町で合わせて14棟が床下浸水した。路肩や法面崩落のため小豆島町の県道と町道、まんのう町の町道で合わせて6か所が全面通行止めとなった。また、路面冠水のため高松市と三木町、小豆島町と土庄町の国道と県道合わせて5か所が全面通行止めとなり、高松市と直島町で倒木のため県道2か所が全面通行止めとなった。
台風が接近通過した8月9日～10日にかけての交通機関への影響は、ＪＲ四国が予讃線・土讃線・高徳線・瀬戸大橋線の全線で運転を見合わせ、ＪＲ四国管内で1314本が運休した。高松琴平電気鉄道が琴平線・志度線・長尾線の全線で運転を見合わせ233本が運休した。また、高松自動車道の坂出ＪＣＴと鳴門ＩＣの間、瀬戸中央自動車道の坂出ＩＣと児島ＩＣの間が通行止めとなり、高松ＢＴを発着する京阪神や東京などを結ぶ高速バス205便が運休した。その他、高松港を発着するフェリーや高速船272便が欠航し、高松空港を発着する空の便42便が欠航した。
台風による公共土木施設の被害は、道路の路肩や法面崩落など32か所、高松市の香東川にかかる潜水橋の橋桁損壊1か所、河川の護岸崩壊46か所など合わせて5億225万円の被害が出た。
また、農林水産関係では、水稲や野菜の倒伏、果樹の落下など農産物の被害面積488haで1億5530万円、園芸用ハウスのビニール破損など農業関係施設被害396か所で9310万円、林道の路肩崩壊など林業関係施設被害5か所で1530万円、カキ養殖施設の破損など水産関係施設被害31か所で1080万円の被害が出た。