昭和南海地震の記録

「昭和南海地震の記録」のページは昭和南海地震から60年後の2006年から掲載されており、『あの惨況を忘れない…昭和南海地震聞き取り調査(徳島地方気象台,2006)』が基となっています。 貴重な体験や教訓を風化させないため、2021年のホームページリニューアル後も掲載を継続することにしました(資料は2006年当時のものが中心です)。

 徳島県では、くり返し発生してきた南海地震とそれに伴う津波によって、幾度となく甚大な災害に見舞われてきました。 1946年12月には昭和南海地震が発生しており、私たちは近い将来発生する次の南海地震へ備えていかなければなりません。 そこで、南海地震について更に知ってもらうべく、地震の特徴やしくみに加え、県内にある地震津波の碑や、 昭和南海地震当時の調査記録、写真、地震体験者の方々の体験談などをこのページで紹介させて頂くこととしました。 過去の災害の状況を知ることで、今後の地震・津波への対策に役立てて頂ければ幸いです。

 なお、掲載した文章や写真の利用に関しては、ページ下段の【徳島地方気象台ホームページについて】をお読みください。

徳島地方気象台に残る古い記録の中に、昭和南海地震発生直後に当時の徳島測候所職員が現地を調査した記録が残っています。 記録には震災直後の生々しい証言なども含まれており、ここにその一部を抜粋して紹介します(町村名等は当時のまま)。

徳島県では、南海トラフ沿いの巨大地震のなかで、四国沖から紀伊半島沖が震源域になった場合に、津波や地震動による大きな被害を受けます。 ここでは、南海地震による徳島県の被害記録を紹介します。

気象庁が所蔵する、昭和南海地震の被害写真をここで紹介します。 昭和の南海地震はそれまでの南海地震より規模が小さかったといわれていますが、その被害は写真のとおり甚大なものでした。

徳島県では、過去の南海地震により県南部の沿岸を中心に津波の災害を多く受けてきたことから、 地震津波による被害の様子や後世への教訓等を記した石碑が多く建立されています。 これらの碑は、地元の方々以外にはあまり知られていないのが現状のようですので、ここで紹介させていただきます。

ここに掲載する体験談は、県南部に在住しておられる昭和南海地震の体験者の方々や関係機関のご協力を得て、 聞き取りさせて頂いた内容を要約したものです。 貴重な体験・教訓を風化させないためにも、このページで紹介させていただきます。(全14話)