覚えていますか?東日本台風の記録

過去最強の台風だったのか?

過去の台風の上陸時の中心気圧との比較

 台風の中心気圧が低いと、周辺との気圧の差が大きくなり風が強くなります。風が強くなると高波になりますし、気圧が低くなることで高潮の災害も発生します。

 気象庁では、大きな災害があった台風には、独自の名称を付けていますが、ランキング上位の台風には名前が付いていますので、気圧が低い台風は相応の被害があったといえます。

 これら、過去の伝説級の台風と比べると、東日本台風は955hPaと特別低い台風と言う訳ではありませんでした。風よりも雨による災害が大きかった台風だったと言えます。

 

 *:正式な統計は1951年(昭和26年)から開始のため参考値

 「台風の統計資料」(気象庁HP)より抜粋

北・東日本で一日に降った日降水量の合計は1位となった

 雨の量がどのくらい降ったのかを過去の台風と比較したものです(1982年以降)。

 北日本・東日本のアメダス地点(613地点)で観測された降水量の合計を比較したところ、東日本台風が最も多い値(降水量の総和:73,075.0mm)となり、降水量の面で記録的な台風だと言えます。

 10月12日に北・東日本で降った雨量は、過去の台風や豪雨災害と比べても、大きいものであったと言えます。

 ※なお、全国のアメダス地点(比較可能な965地点)で比較すると、2004年10月20日(平成16年台風第23号による大雨)が一番で、それに次ぐ2番目に多い値となっています。

  

 *:1982年以降で比較可能な観測点613地点

 R1.10.24「令和元年台風第19号とそれに伴う大雨などの 特徴・要因について(速報)」(気象庁HP)より抜粋して加工

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