鳥取県の災害事例

注意:本ページで掲載している資料は、速報として取り急ぎまとめたものです。後日内容の一部訂正や追加をすることがあります。

大雨・暴風

令和5年台風第7号による大雨

  • 期間:2023/08/14 ~ 2023/08/16
詳細 (クリックで開閉します)

台風第7号は、8月8日09時に南鳥島近海で発生し、強い勢力を保ったまま日本の南海上をゆっくり北西へ進み、15日05時前には和歌山県潮岬付近に上陸し、13時頃には兵庫県明石市付近に再上陸しました。その後は兵庫県を北上し、日本海を北に進みました。

鳥取県では、15日に台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込んだため、局地的に雷を伴った猛烈な雨となり、鳥取市佐治で、観測史上1位となる1時間降水量97.5ミリ(04時52分)、3時間降水量163.5ミリ(06時20分)を観測しました。また、線状降水帯が発生し、07時50分に顕著な大雨に関する鳥取県気象情報を発表しました。日降水量が鳥取市佐治、鳥取市吉方、鳥取市鹿野、智頭で観測史上1位を更新する大雨となり、15日16時40分鳥取市に大雨特別警報を発表しました。

このため、大雨特別警報が発表された鳥取市などでは緊急安全確保、三朝町、倉吉市などには避難指示などが発令されました。大雨により床上浸水2棟、床下浸水19棟、孤立集落の発生、橋の落下や道路損壊などがありました。その他交通機関への影響は、JR、高速バスの運休や航空機の欠航がありました。また、鳥取市では断水等が発生したところがありました。

今回の大雨で鳥取地方気象台では、鳥取県、鳥取市にJETT(気象庁防災対応支援チーム)を派遣しました。【被害状況:16日14時現在、鳥取県調べ】

令和3年7月の梅雨前線による大雨

  • 期間:2021/07/04 ~ 2021/07/13
詳細 (クリックで開閉します)

7月4日から7月13日にかけ、梅雨前線が西日本に停滞し中国地方には暖かく湿った空気が流れ込んだため、鳥取県では大気の状態が非常に不安定となり各地で大雨となりました。4日18時から13日04時までの総降水量は、境港市境で520.0ミリ、大山町大山で505.0ミリ、倉吉市大塚で475.0ミリ、米子で442.5ミリを観測し、7月の月降水量平年値の2倍を超えた地点もあるなど記録的な大雨となりました。

なお、7日06時59分には「顕著な大雨に関する鳥取県気象情報 第1号」を発表しました。

この大雨により、県内で重軽傷者4名、床上・床下浸水などの住家被害266棟、山がけ崩れ、道路通行規制、農林業被害、公共交通機関の運休、停電等が発生しました。【被害状況:13日17時現在、鳥取県危機管理局まとめ】

平成30年台風第24号と前線による大雨と暴風

  • 期間:2018/09/29 ~ 2018/10/01
詳細 (クリックで開閉します)

台風第24号は、9月21日21時にマリアナ諸島で発生し、急速に発達しながらフィリピンの東を西進し、25日00時には「猛烈な」勢力にまで発達しましたが、25日21時には「非常に強い」勢力となりました。その後、ゆっくり北上を続け、29日には沖縄付近で進路を北東に変え、30日には速度を増しながら、「非常に強い」勢力を保ったまま30日20時頃に和歌山県田辺市付近に上陸しました。その後も北東に進み、10月1日12時に日本の東海上で温帯低気圧に変わりました。

9月29日は、西日本にのびる前線の影響で雨が降り、30日には、台風の接近に伴い雨が強まりました。9月29日01時から10月1日06時までの総降水量は、鳥取市鹿野で389.5ミリ、この期間の最大1時間降水量は、鳥取市青谷で44.0ミリを観測しました。なお、県内4箇所で日降水量の年間の1位を更新しました。風については、鳥取空港で北の風24.7メートル(30日20時13分)の最大瞬間風速、北東の風20.3メートル(30日16時44分)の最大風速を観測しました。

この大雨の影響で、鳥取県内では死者1人の人的被害や、床下浸水9棟などの住家被害が発生しました。【被害状況:10月1日08時00分現在、鳥取県調べ】

平成30年台風第7号と梅雨前線による大雨 (平成30年7月豪雨)

  • 期間:2018/07/03 ~ 2018/07/09
詳細 (クリックで開閉します)

6月29日9時に日本の南で発生した台風第7号は、7月3日夜に対馬市付近を北北東へ進み、4日3時には萩市の北北西約140キロに達しました。台風は同日15時に日本海中部で温帯低気圧に変わりましたが、梅雨前線が西日本に停滞し、また、暖かく湿った空気が流れ込んだため、鳥取県では4日未明から7日にかけて大雨となり、鳥取県に大雨特別警報を発表しました。

3日0時から9日10時までの総降水量は、智頭で508.5ミリを観測しました。また、期間中の最大1時間降水量は、大山町大山で38.5ミリを観測しました。なお、県内3箇所で日降水量の7月の1位を更新しました。風については、鳥取空港で南南東の風21.1メートル(4日1時7分)の最大瞬間風速、南南東の風14.0メートル(3日22時49分)の最大風速を観測しました。

この大雨の影響で、鳥取県内では床上浸水8棟、床下浸水94棟などの住家被害が発生しました。【被害状況:8日19時現在、鳥取県調べ】

平成29年台風第18号と前線による大雨と暴風

  • 期間:2017/09/16 ~ 2017/09/18
詳細 (クリックで開閉します)

台風第18号は、九州の南西の海上を東北東へ進み、17日11時半頃に鹿児島県南九州市付近に上陸しました。その後、豊後水道を北東へ進み、17時頃に高知県宿毛市付近に上陸、22時頃には兵庫県明石市付近に上陸し近畿地方を縦断した後、日本海へ進みました。

16日は四国の南海上に停滞する前線の影響で、近畿地方南部を中心に大雨となり、17日午後から18日明け方は台風の影響により、近畿・中国・四国地方の広い範囲で暴風を伴った大雨となりました。

鳥取県の16日00時から18日06時までの総降水量は、鳥取市鹿野で314.0ミリを観測するなど、県内の所々で200ミリを超えました。また、期間中の最大1時間降水量は、岩美町岩井で68.0ミリ(17日20時42分)を観測し年間を通じての1位を更新しました。風については、鳥取市湖山で北の風22.3メートル(17日21時47分)の最大風速、北の風28.8メートル(17日21時41分)の最大瞬間風速を観測したほか、鳥取市青谷では北の風14.8メートル(17日21時59分)の最大風速、北の風23.9メートル(17日21時53分)の最大瞬間風速を観測しました。鳥取市青谷の最大風速は9月としては歴代1位を記録しました。

この大雨や暴風の影響で、鳥取市で床上浸水26棟、床下浸水12棟、倉吉市で床上浸水4棟、床下浸水57棟の住家被害が発生し、八頭町の私都川では護岸が1箇所崩壊したほか、県道や国道では、土砂崩れや倒木等のため、10箇所で全面通行止めとなりました。鉄道の運転見合わせや運転取り止め、航空機の欠航が相次ぎました。【被害状況:19日15時00分現在、鳥取県調べ】

平成26年台風第19号による大雨と暴風

  • 期間:2014/10/11 ~ 2014/10/14
詳細 (クリックで開閉します)

10月3日にマーシャル諸島付近で発生した台風第19号は、太平洋上を発達しながら北西に進み、猛烈な勢力となってフィリピンの東海上で進路を北よりに変えました。その後非常に強い勢力で沖縄近海をゆっくりと北上した後、13日8時半頃に鹿児島県枕崎市付近に上陸しました。その後も速度を上げながら北東に進み、13日14時半頃に高知県宿毛市付近に再上陸し、四国地方を通過した後、13日20時半頃には大阪府岸和田市付近に再上陸し、東海地方へ進みました。

この台風の影響で、鳥取県では12日夜遅くから雨が降り始め、13日から14日明け方にかけて所により激しい雨が降り、山沿いを中心に総降水量が200mmを超えました。また、13日夕方から14日未明にかけて北~北東の風が強まりました。

この強風や大雨の影響で、八頭町で死者1名、倉吉市で軽傷者1名、江府町で住家一部損壊1棟などの被害が発生しました。その他、鉄道の運休、道路の規制、停電などの被害も出ました。【被害状況:14日10時00分現在、鳥取県調べ】

平成25年8月~9月の大雨

  • 期間:2013/09/03 ~ 2013/09/04
詳細 (クリックで開閉します)

8月30日から9月4日にかけて、前線が日本海からゆっくり南下し西日本に停滞しました。一方、東シナ海を北上した台風第15号及び台風第17号から変わった温帯低気圧の影響で、前線に向かって南から暖かく湿った空気が流れ込みました。

このため、大気の状態が非常に不安定となり、鳥取県では激しい雨や強い雨の降る日があり、9月4日明け方から昼過ぎにかけては断続的にやや強い雨が続き、降り始めの8月30日9時からの降水量が、9月の平年の月降水量に相当する大雨となりました。

アメダスの観測では、降り始めの8月30日9時から9月4日24時までの降水量が、岩井で307.0ミリ、若桜で304.0ミリ、鳥取で297.0ミリ、茶屋で267.5ミリとなりました。

この影響で、鳥取県では重傷者が1名、床上浸水が3棟、床下浸水が11棟のほか、道路冠水や土砂崩落により交通機関に大きな乱れが発生しました。【被害状況:9月5日12時00分現在、鳥取県調べ】

平成25年8月の大雨

  • 期間:2013/08/01
詳細 (クリックで開閉します)

8月1日、日本海から南下する前線に向かって暖かく湿った空気が西日本に流れ込んだため、大気の状態が非常に不安定となり、鳥取県では雷を伴い非常に激しい雨が降りました。

アメダスでは、降り始めの7月31日23時から8月1日14時までに湖山(鳥取空港)で170.0ミリ、岩井で158.0ミリを観測しました。また、湖山(鳥取空港)では1日08時26分までの1時間に67.0ミリ(観測史上1位)、青谷では06時15分までの1時間に59.5ミリ(8月の観測史上1位)、岩井では03時49分までの1時間に49.0ミリ(観測史上1位)を観測しました。

この影響で、鳥取県では床上浸水が6棟、床下浸水が9棟のほか、がけ崩れや道路冠水により交通機関に大きな乱れが発生しました。【被害状況:2日06時30分現在、鳥取県調べ】

平成23年台風第12号による大雨と強風

  • 期間:2011/09/02 ~ 2011/09/04
詳細 (クリックで開閉します)

8月25日にマリアナ諸島近海で発生した台風第12号は、日本の南海上をゆっくりと北上し、強い勢力を保ったまま9月3日10時前に高知県東部に上陸しました。

上陸後もゆっくり北上を続け3日18時頃に岡山県南部に再上陸、中国地方を北上して鳥取県を4日未明に通過し、山陰沖に抜けました。この台風を取り巻く雨雲や湿った空気が流れ込んだため、鳥取県では2日午後から雨が強まり、降り始めの9月1日1時から9月4日24時までの総雨量は、大山町大山で938.5ミリ、鳥取市鹿野で555.5ミリを観測するなど、県内各地で記録的な大雨となりました。また、3日0時10分までの1時間に大山町大山で63.0ミリの非常に激しい雨を観測しました。

最大瞬間風速は、2日23時15分に鳥取市湖山で北北東の風24.7メートルを観測するなど各地で強風が吹きました。

この影響で、鳥取県内では、住家の一部損壊2棟、住家の床上・床下浸水合わせて123棟などの被害が発生しました。【被害状況:4日16時45分現在、鳥取県調べ】

平成19年9月の琴浦町・大山町の大雨

  • 期間:2007/09/04
詳細 (クリックで開閉します)

平成19年9月4日、西日本に暖かく湿った空気が流れ込み、また、上空の寒気の影響が重なって、鳥取県では大気の状態が非常に不安定となりました。このため、4日夜、鳥取県琴浦町、大山町で局地的な大雨となりました。アメダスでは、塩津で19時10分から20時10分の1時間に57ミリの降水を観測しました。また、解析雨量では琴浦町付近で4日21時30分に1時間120ミリ以上の猛烈な雨となり、18時30分から21時30分までの3時間で約280ミリの雨となりました。

この雨により、琴浦町、大山町で浸水被害や土砂災害等が発生しました。【被害状況:5日15時現在、鳥取県防災局防災危機管理課調べ】

大雪

平成29年2月の大雪

  • 期間:2017/02/09 ~ 2017/02/14
詳細 (クリックで開閉します)

2月9日夜から冬型の気圧配置が強まり、10日朝から11日夜にかけて近畿地方・中国地方の上空約5000メートルに氷点下36度以下(ピーク時には氷点下39度以下)の寒気が流れ込んだため、日本海から発達した雪雲が持続的にかかり、山陰や近畿北部を中心に記録的な大雪となりました。

鳥取県では、9日から次第に雪が降り始め、10日からは県内の広い範囲で強い雪が降りました。この期間の最深積雪は、鳥取市吉方で91センチ、倉吉市大塚で61センチを観測するなど、県内で記録的な大雪となりました(鳥取市吉方で積雪が90センチに達したのは1984年2月15日の90センチ以来)。

この雪の影響で、死亡1名、重軽傷6名、住家被害4棟、非住家被害4棟、船舶の転覆や沈没、除雪などによる道路通行規制、公共交通機関の運休や遅延、学校の臨時休校などが発生しました。【被害状況:13日09時現在、鳥取県調べ】

平成29年1月の大雪

  • 期間:2017/01/22 ~ 2017/01/24
詳細 (クリックで開閉します)

1月22日から24日にかけて、強い冬型の気圧配置となり、西日本の上空約5500メートルには氷点下36度以下の寒気が流れ込み、日本海から発達した雪雲が山陰地方を中心に持続的にかかりました。

鳥取県では、22日から次第に雪が降り、24日にかけて大雪となりました。この期間の最深積雪は、大山で241センチ、智頭で111センチを観測しました。また、平野部の鳥取で57センチ、倉吉で49センチ、米子で48センチを観測しました。

この雪の影響で、除雪作業中に男性が亡くなるなど、鳥取県内で死者1名、重軽傷4名の人的被害、非住家全壊1棟、半壊1棟、立ち往生などによる道路通行規制や公共交通機関の運休・遅延などの交通障害、学校の臨時休業などが発生しました。【被害状況:25日07時現在、鳥取県調べ】

江府町奥大山スキー場で発生したなだれ災害

  • 期間:2010/12/31 ~ 2011/01/02
詳細 (クリックで開閉します)

31日は、上空約5000メートルに氷点下39度以下の強い寒気が流れ込み、強い冬型の気圧配置となりました。これにより山地を中心に大雪となり、アメダスの大山では13時に積雪が119センチ、24時間の降雪量が64センチとなりました。

大雪により江府町奥大山のスキー場で13時頃なだれが発生し、パトロール中の4名が巻き込まれ、人的被害(死者4名)が発生しました。【被害状況:12月31日18時50分現在、江府町調べ】

地震

鳥取県中部の地震

平成12年 (2000年) 鳥取県西部地震

鳥取地震

津波

大阪管区気象台の 日本海側の津波 特集ページもご覧ください。

平成5年 (1993年) 北海道南西沖地震による津波

  • 地震発生日:1993/07/12
  • 地震の規模:M7.8
  • 津波の高さ:
    • 境検潮所:37cm
    • 現地調査:90cm
  • 県内の被害:
    • 赤碕町 (現在の琴浦町) 赤碕漁港で係留中の遊漁船 (1.7トン) が転覆
    • 青谷町 (現在の鳥取市青谷町) の夏泊漁港と長和瀬漁港で漁船数隻が岸壁に乗り上げ一部が損傷

昭和58年 (1983年) 日本海中部地震による津波

  • 地震発生日:1983/05/26
  • 地震の規模:M7.7
  • 津波の高さ:
    • 境検潮所:42cm
    • 現地調査:120cm
  • 県内の被害:
    • 一部の漁港で船が岸壁に接触して軽微な損傷を受けた