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関東地震から100年

~あの日を忘れずに、その日に備える~

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横浜地方気象台における地震観測の紹介

横浜地方気象台での地震観測の歴史を振り返ってみましょう。

 明治29(1896)年気象業務を開始した神奈川県測候所では翌明治30(1897)年から地震の観測を開始しました。
 その後、大正12年には関東地震による火災で業務を中断しましたが、同じ年の11月には仮庁舎での気象業務を再開しました。
 そして、翌大正13年に地震観測を再開、昭和2年に現在の場所に移転し業務を継続しています。
 なお、掲載した地震計の写真は、国内の気象官署で使用していた地震計の写真です。
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年月日 横浜地方気象台の地震観測 備考
1896(明治29). 8. 1 神奈川県立神奈川県測候所創立。(神奈川県所管) 住所:横浜市海岸通1丁目4番地
1897(明治30). 8. 5 グレー・ミルン・ユーイング普通地震計設置 地震観測業務開始
 グレー・ミルン・ユーイング普通地震計の写真
1922(大正11). 7. 中村式簡単微動計による観測開始  中村式簡単微動計の写真
1923(大正12). 9. 1   関東地震発生
1923(大正12). 9. 1 震災による火災で庁舎、原簿、測器一切焼失 地震計による地震観測業務休止
1923(大正12).11. 7 仮庁舎竣工 横浜市海岸通フランス波止場に仮庁舎設置(現在の山下公園内)
1923(大正12).11. 12 仮庁舎にて気象業務再開  
1924(大正13). 1. 1 地震回数観測原簿作成 震度観測の再開 (参考:震度階)
1924(大正13). 7.15 大森式簡単微動計設置 地震計による地震観測再開
1926(大正15). 2.16 今村式強震計設置、観測開始  
1927(昭和 2). 1. 1 ウィーヘルト式地震計設置、観測開始  
1927(昭和2).11. 1 横浜市中区山手町99番地に移転  
昭和2年以降
 (撮影時期詳細不明)
横浜市山手町で業務を開始した神奈川県測候所の地震計室 神奈川県測候所の地震計室(ウィーヘルト式地震計)の写真(絵葉書)
1939(昭和14).11. 1 国営移管、横浜測候所となる。(文部省所管)  
1942(昭和17).頃 大森式簡単微動計による観測を中止  
1948(昭和23). 6.28   福井地震発生(この地震被害から震度7を検討)
1949(昭和24)   震度7(激震)が新設(参考:震度階)
1950(昭和25).11. 1 中央気象台型強震計設置、観測開始
今村式強震計撤去
 
1952(昭和27). 6.20 52型強震計設置、観測開始  (参考:52B型地震計)
1957(昭和32). 9. 1 横浜地方気象台となる。  
1968(昭和43). 6. 6 67型磁気テープ記録式電磁地震計設置  
1968(昭和43). 9. 1 67型磁気テープ記録式電磁地震計、正式運用開始 ウィーヘルト式地震計観測中止
1975(昭和50). 1.14 59B型直視式電磁地震計設置  
1975(昭和50). 4.1 59B型直視式電磁地震計正式観測開始  
1980(昭和55).年度 地震資料伝送装置設置 67型地震計で観測したデータを電話回線により本庁へ伝送
1988(昭和63). 8. 5 87型電磁式強震計試験運用開始 1989(平成 1). 6. 1 正式運用(加速度計を用いたデジタル収録式)
1992(平成 4). 4. 1 90型計測震度計の運用開始、52型強震計観測中止 震度観測が体感から震度計による観測に変更
1995(平成 7). 1.17 横浜地方気象台で震度2を観測 兵庫県南部地震発生(気象庁マグニチュード7.3)
1995(平成 7). 4.13 59B型直視式電磁地震計及び67型地震計の観測中止  
1996(平成 8). 4. 1 95型計測震度計の運用開始 90型計測震度計の運用停止
1996(平成 8).10. 1   気象庁震度階級関連解説表の運用開始(参考:震度階) (震度5を弱と強に、震度6を弱と強に分け10段階とする)
1997(平成 9). 3.31 87型電磁式強震計の観測中止  
2003(平成15).12.12 95型計測震度計を多機能型地震観測装置(官署型)に更新  単独観測点で地震の規模や震源の位置を推定する機能を有し、中央で処理をしていた震源決定をこの震度観測装置でも行うこととなり、中央の負荷分散を図ることが可能となりました。 (参考:多機能型震度計)
 
2011(平成23). 3.11 横浜地方気象台で震度5強を観測 東北地方太平洋沖地震発生(モーメントマグニチュード9.0)
2019(平成31). 3.13 多機能型地震観測装置(官署型)を更新  
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