空港気象ドップラーレーダーは、飛行場周辺の降水の分布のほか、降水粒子のドップラー効果から気流を求め、航空機の離発着に影響を与える 低層ウインドシアー(シアーライン、マイクロバースト)と呼ばれる風の急変域の検出を自動的に行い、離着陸する航空機のパイロットは航空管制を通じて発生位置や強さなどを伝えます。
観測したデータや色々な情報は予報等に利用すると共に、航空関係機関に対してリアルタイムで提供することにより、航空機の安全運航に貢献しています。
パラボラアンテナの直径は7メートルで地上から40メートルの高さにあり、周波数5340メガヘルツ、送信出力10キロワットの電波を出していて、 降水エコーの観測範囲は半径120キロメートルとなっています。
これは、平成17年(2005年)8月に大雨が降った時の画像です。左は動画にしたもの、右はマイクロバーストを検出したときの静止画です。
画像の赤丸の部分がマイクロバースト、その右側にある点線がシアーラインを示してあり、そこで風が急激に変化している事を表しています。