気象観測のはなし

○ 地上気象観測

全国の気象台や測候所などでは年中無休で各気象要素の観測を行っており、 世界各国が決められた時間に統一された通報式により観測値を報じることにより、テレビや新聞でおなじみの地上天気図ができあがります。

また、各地の観測資料は天気予報の基礎資料として長期間蓄積され、 様々な分野で利用されています。


○ 高層気象観測

テレビのニュースや天気予報などでよく「上空約1500メートルには真冬並みの-10度の寒気が入っており・・・」などというのを聞いたことがあると思います。この上空の気温を測っているのが「高層気象観測」というものです。高層気象観測では気温だけではなく湿度や風向風速も観測しています。観測されたデータは世界中に送られ天気予報の基礎データとなります。


○ 日射・赤外放射の精密な観測

福岡管区気象台では、「精密日射放射観測装置」という観測装置で、高精度な日射・赤外放射の観測(直達日射、散乱日射、下向き赤外放射)を行っています。これらの観測により、地表面に入射する全ての放射エネルギー(太陽放射エネルギーと大気(水蒸気・エーロゾル・雲などを含む)からの赤外放射エネルギー)を精密に把握することができます。