空港気象ドップラーレーダー

ドップラーレーダーの目的

　福岡空港気象ドップラーレーダーは、平成17年に全国で8番目の空港気象ドップラーレーダーとして福岡空港国際線ターミナル側に設置され運用を開始しました。従来の空港気象レーダーは雨だけを観測していましたが、空港気象ドップラーレーダーは雨粒の動きを検出することにより風も観測しています。

　航空機が離発着する際には空港及びその周辺の風が大きな影響を及ぼします。特にマイクロバースト※やシアーライン※と言われる風の急変は、航空機の運航に大きな影響を与え事故に繋がりかねません。
　このため、空港周辺の定められた範囲に規定値以上のマイクロバーストやシアーラインが発生したときは、航空機に通報され離発着が制限されることがあります。このように空港気象ドップラーレーダーは航空機に影響を与える風の変化などを瞬時にキャッチし、その情報を24時間リアルタイムで管制塔や航空会社に提供し航空機の安全運航のため利用されています。

※マイクロバースト・シアーライン
　マイクロバーストとは上空から地表付近に吹き降ろす強い風で、シアーラインとはある境目で風向及び風速に急激な差が生じている現象です。 どちらも航空機の運航に重大な影響を与える可能性があります。

レーダー写真

レーダー局舎	レーダーアンテナ