気象台の仕事 - 火山の監視

1.火山活動の監視

 九州・山口県には18の活火山があります。内陸の鶴見岳・伽藍岳、九重山、阿蘇山、雲仙岳、霧島山、桜島の6火山及び離島の薩摩硫黄島、口永良部島、諏訪之瀬島の3火山は、噴煙や噴出物などを観測する高感度の監視カメラ、空振計や地下のマグマの動きを観測する地震計、GNSS、傾斜計を用いて、福岡管区気象台地域火山監視・警報センターと鹿児島地方気象台(霧島山・桜島)で常時監視しています。
 これ以外の9火山(阿武火山群、由布岳、福江火山群、米丸・住吉池、若尊、池田・山川、開聞岳、口之島、中之島)については、定期的または必要に応じて観測を行います。


火山の監視

2.噴火警報・予報、火山の状況に関する解説情報

 福岡管区気象台地域火山監視・警報センターでは、九州・山口県の活火山に対し噴火災害軽減を目的とした火山現象警報(噴火警報)及び火山現象予報(噴火予報)を発表しています(鹿児島県内の火山については鹿児島地方気象台と連名で発表)。噴火警戒レベルが運用されている火山(九重山、阿蘇山、雲仙岳、霧島山、桜島、薩摩硫黄島、口永良部島、諏訪之瀬島)では噴火警戒レベルを噴火予報や噴火警報に付加して発表しています。

 噴火警報は、「警戒が必要な範囲」が火口周辺に限られる場合は「噴火警報(火口周辺)」(又は「火口周辺警報」)、「警戒が必要な範囲」が居住地域まで及ぶ場合は「噴火警報(居住地域)」(又は「噴火警報」)として発表し、海底火山については「噴火警報(周辺海域)」として発表します。噴火警報を解除する場合等には「噴火予報」を発表します。なお、「噴火警報(居住地域)」は、特別警報に位置づけられています。


噴火警戒レベルが運用されている火山

噴火警戒レベルが運用されている火山


噴火警戒レベルが運用されていない火山

噴火警戒レベルが運用されていない火山

 

3.噴火警報・予報の伝達

 報道機関、都道府県、市町村等を通じて住民の皆さんにお知らせします。


警報伝達図