気象台の仕事 - 気象観測
生物季節観測
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観測の目的
季節により変化する植物の状態を観測することを、生物季節観測といいます。 その目的は、その観測結果から季節の遅れ進みや気候の違い、変化など総合的な気象状況の推移を知ることにあります。植物の観測
植物の観測は、原則として気象官署構内の植物季節観測用標本を対象に 開花・満開・紅(黄)葉・落葉について行います。構内に標本を植えることができないとき、または標本として植えてある植物が観測に適さないときには、気象官署の付近にある植物を標本に指定し、それについて観測を行います。観測方法はおおむね以下の通りです。
開花※……対象とする植物の花が数輪(多数の花が咲く種目については5,6輪、それ以外の種目については2,3輪)以上開いた最初の日を開花日とする。
満開※……対象とする植物の花が約80%以上咲いた最初の日をその植物の満開日とする。
紅(黄)葉……対象とする植物の葉の色が大部分紅(黄)色系統の色に変り、緑色系統の色がほとんど認められなくなった最初の日を紅(黄)葉日とする。
落葉……対象とする落葉樹の葉の約80%が落葉した最初の日を落葉日とする。
※開花及び満開は、同時に咲いている状態である必要はなく、散った花も数に入れる。